パンやお菓子作りが趣味の方なら、オーブンには愛着がある方が多いのではないでしょうか。
私も同じです。
今のオーブンは、購入して7年です。
当時はパンやお菓子作りはしていなかった為、寸法と値段で決めました。
しかし購入一年後には、パンなどを作り始めて、オーブンを使う頻度も高く、最近では劣化も気になってきたので、買い替えを考えています。
メーカーによって、オーブン機能の強みも違い、どれを選んだらいいか迷ってしまう。
買い替え時に重要なポイントは、現在使用しているオーブンの不満と、オーブンに求めているスペックを確認することです。
今回は、この2点を整理し、私が候補に挙げたオーブンを、見ていきたいと思います。
現在使用しているオーブンでパン&お菓子作りをする時の機能的不満
現在使用しているオーブンは、「東芝 石窯ドーム 過熱水蒸気オーブンレンジ グランホワイト ER-LD330(W)」です。
ハード系のパン作りには致命的!焼成中のスチーム切り替え不可
石窯ドームシリーズは、パン焼きに一番向いているって聞くけど、
何が不満なの?
例えば、カンパーニュのようなハード系のパンを焼こうとした時、焼成時間が200℃で20分、最初の5分はスチームを入れて焼いて、残りの13分はスチームを外して焼きます。
しかし、石窯シリーズは、焼成の途中でスチームの機能を外し、普通のオーブン焼成に切り替えができません。
焼成中にこの作業ができないということは、
①過熱水蒸気オーブンで5分焼く。
②オーブン機能に切り替えて13分焼く。
という作業が必要です。
しかし①から②に進むとき、予熱に時間がかかります。
ですので、私は20分間、ずっとスチーム入れた状態で焼いています。
蒸気は10分程で切れるように設定しないと、赤枠のように、クープのエッジが倒れます。
鉄板の奥と手前でのパンの焼きむら
あと一つ不満な事と言えば、焼きむらがあるということです。
鉄板の奥に置いた赤枠のパンは、焦げ目が濃くなり、手前に置いた青枠のパンは、あまり
焦げ目がついていません。
お菓子作りには必要不可欠の細かい温度設定ができない
石窯ドームER-LD330(W)は250℃を超えると10℃間隔の設定はできません。
また、300℃の運転時間は、たったの5分!!
その後230℃に切り替わります。
これは、どのメーカーでも同じだよ。
日本電機工業会(JEMA)「表示に関する自主基準」で規定があるからね。
300℃から低温になるのは、諦めるしかなさそうですね。
・焼きむらができる。
・250℃以上は10℃間隔で温度設定ができない。
買い替えるオーブンレンジに求めるパン&お菓子作りに必須なスペック
普段よく作っているパンやお菓子が何なのか、思い浮かべてみましょう。
作っている種類で、どういったスペックが必要なのか、把握できます。
高温機能とスチーム機能が必須なハード系パン
よく作るパンは、
ピザを焼く時、300℃では、パリっとした生地にはなりません。
ハード系のパンも好きなのですが、前述したように、スチーム機能の切り替えができないので、あまり作ってはいません。
微妙な温度調整が重要なお菓子
よく作るお菓子は、
シフォンケーキやスフレチーズケーキは、オーブンの温度が重要なカギとなります。
スフレチーズケーキは、焼成時間の前半と後半で、設定温度を調整しないといけません。
また、シフォンケーキで言えば、失敗の中で「底上げ」というものがあります。
この原因の一つに、焼き不足があります。
お菓子教室の先生によると、グレードの低いオーブン(10万未満)にありがちなのが、設定した温度に達していないことがよくあるとのことです。
レシピの温度に達してない温度で焼くと、当然焼き不足になります。
我が家のオーブンER-LD330(W)も、石窯シリーズではグレードの低い機種です。
そのため、設定した温度には達していません。
前述したピザの焼きあがりがパリッとしないのも、これが理由だと思われます。
・庫内の温度が、設定した温度になる、ある程度グレードの高いもの。
・細かい温度設定ができるもの。
・焼きあがりが均されるもの。
高火力石窯ドーム VS 万能スチームビストロ
パン焼きをしている方に圧倒的に支持されているのが、こちらのオーブンです。
高火力が得意な「東芝 石窯ドーム ER-WD5000」
魅力はやはり、350℃の高温です。
また、300℃までは、10℃間隔で細かい設定ができます。
パン・お菓子作りが趣味の方から、余熱温度を、特別高く取らなくても、レシピどおりの温度と時間で焼けて、焼きムラもほとんどないと評判がいいですね。
とあります。
あと、スチーム切り替えさえついていれば完璧だね。
この件について、色々調べたところ、石窯ドームでハード系のパンを焼いている方は、
スチームで焼いたあと、予熱無しで普通のオーブンに切り替えて焼いていることが、わかりました。
予熱をしないので、ロス時間がなく、綺麗なクープができるとのことです。
スチーム機能に強い「Panasonic ビストロ NE-BS908」
これは、ついていると便利な機能!
また温度設定も、70℃から300℃まで10℃刻みで細かく設定できます。
こちらの商品は新製品なので、あまり口コミなどの情報がありませんでした。
しかし、私が通っているパン教室の先生が、旧モデルのビストロを使っているので、わかっていることもあります。
先生によると、「ビストロは2段でも強い。」とのこと。
普通片方の段だけ、焼き色が濃くついたりする場合が多いのですが、2段均等に焼き色がつくとのことでした。
確かにレッスンの時は、どの生徒さんのパンも、均等に焼けているので、焼きムラは感じません。
しかし、問題は、最高温度が300℃までというところです。
このスペックが必要な時は、主にピザを焼くときだよね。
どの位の頻度で焼いているの?
ピザは月に2-3回程ですが、誕生日やクリスマス等、イベント時には必ず焼きます。
求めるスペックを使って焼く頻度、またどんな時に焼くのかを整理し、スペックの必要性を再確認しましょう。
まとめ
- 現在使用しているオーブンの、不満点を整理する。
- どんな種類のパンやお菓子を作るかで、オーブンに求めるスペックが把握できる。
- 求めているスペックを使う頻度、時期などを確認する。
- 新製品は情報が少ないので、旧モデルなどを使っている人に、聞いてみる。
色々考えた結果、大切な日に焼くことが多いピザには最高温度350℃がかかせないと判断し、石窯にしました。
後悔しない買い替えで、パン・お菓子作りを楽しみたいですね。
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