青森といえば、りんご、ねぶた祭り、津軽海峡(?)などを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回は私が行ったのは「白神山地」。
8月下旬に行って山の中を散策・トレッキングしてきました。
実はこの白神山地、あのスタジオジブリの宮崎駿監督が『もののけ姫』制作の参考にしたと言われている場所なんです!
ちなみにジブリ公式サイトには、もののけ姫制作にあたり「大いに参考にした場所」として、鹿児島県の屋久島と、白神山地の名前があがっています。(参考:スタジオジブリ公式サイト Q&A)
実際の白神山地の様子はコチラ↓
夏場だと青々と茂った木々、ところどころある宝石のような池に癒されます。
都会の喧騒から離れてゆっくり自然を堪能したい!という方に特にオススメです。
白神山地について
白神山地の概要
白神山地は青森県と秋田県にまたがる、ブナの原生林が13万haにわたって広がる山岳地帯です。
「原生林」ってたまに聞くけど、
そもそも何?
太古の昔から人手が加わっていない森林
のことを指すみたいだよ!
へ〜なるほど!
ちなみに13万haってどれくらいの広さなんだろう?
東京ドームが4.7haだから・・・
つまりドーム約27,500個分!
!!!!!!!?!
ブナの原生林としては世界最大級の広さと言われていて、その一部のエリアが1993年にユネスコ世界遺産に登録されいています。
人手がほとんど加えられておらず貴重な動植物が今も残っていて、都会の喧騒から離れて大自然を感じたい、という方には特にオススメ。
私はふだん都市部で生活しているのですが、控えめに言っても白神山地は最高でした!!!
日々のストレスから解き放たれて、
生き返ったような心地がしましたよ〜!
白神山地の区域について
広大な白神山地は、世界遺産に指定されていている区域と、そうでない場所の2種類に分かれます。
指定エリア
世界遺産指定エリアは、さらに核心地域(コアゾーン)と緩衝地域(バッファゾーン)とに分かれていて、青森県側の核心地域は入山が制限されており、秋田県側の核心地域は”入山不可”となっています。白神の大自然を守っていくための決まりごととのことです。
世界遺産指定エリアに入山される方は
各種専門サイトを参照してからご訪問くださいね。
非指定エリア
その名の通り、白神山地の中でも世界遺産に指定されていない区域です。
今回私はこの非指定エリアを歩きましたが、それでも十分に白神の自然を感じることができました!
初めて白神山地を訪れる方、手軽に自然を感じてみたいという方はこの非指定エリアがオススメです。
かの有名な青池(後述)も、
この非指定エリアにありますよ〜♪
ガイドさんから聞いた小話(!)
今では世界遺産に登録され保護の対象となっている白神山地ですが、登録される以前はなんと、ブナ原生林の伐採計画があったとのこと。
ブナは水分を多く吸収して含んでいるため、家具や建材として使うには向いていないという理由で、人間が加工しやすい杉などを代わりに植えるという話だったそうなのです。
しかし水分を多く含むブナならではの特徴もあって、それはブナ林の下流域では洪水が起こりにくい。大雨が降っても上流でブナが水分を吸収してくれるので、それによって人間の生活が守られているんですね♪
白神山地の見どころは?
一面に広がる”ブナ林”
白神山地といえば!
言わずもがな、一面に広がるブナ林。
私は夏場(気温30℃くらい)に行きましたが、これだけ木々に囲まれた場所に行くとひんやり。
白神の大自然に圧倒されます。
珍しい動植物たち
白神にはバラエティー豊かな動植物たちがたくさんいます。
まず私が出会ったのはコチラ。2〜3センチほどの小さなカエル。
(ガイドさんによると、珍しいカエルとのことでしたが、名前を忘れてしまいました。。。)
山中を歩いていると、可憐な花々もお目見え。
こちらの花はナツエビネ。夏に咲く珍しいランで、今年は特にたくさん咲いていたのでガイドの方も驚いていました!
そして耳をすませていると、虫や鳥たちの声もきこえてきます。
「キョロロロロ〜」という鳴き声が特徴の、鮮紅の「アカショウビン」も白神の森にいるそうですですが、残念ながら今回はアカショウビンの声をきくことはできませんでした。
とても珍しい鳥で、白神の森には4、5前後のつがいしかいない貴重な鳥とのことです。日本野鳥の会のホームページで、その姿を見ることができます。
あと、写真を撮り忘れてしまったのですが、ガイドの方から昨年採れた「ブナの実」も2粒いただきました!5ミリほどの小さな実でしたが、口に入れてかむと、じゅわ〜とナッツの香りと味が口の中に広がりました。
白神の森は五感を解放できる場所でした♪
幻想的な”十二湖”
白神山地には十二湖という湖・沼・池があります。
名前は「十二湖」ですが、実際の数は「33」あると言われています。
十二湖なのに33個?!
一説によると、青森県深浦町にある崩山
という山から眺め見れたのが12だった
から十二湖という名前になったみたい!
十二湖のなかでも有名なのは「青池」。
名前の通り、透き通るようなキレイな青色なんです!!
ちなみに青池の青色は、太陽の光の照射具合によってその表情を変え、光が差し込むほど青色が鮮やかに発色します。
私が訪れたタイミングはちょうど曇りだったので、青池が本領発揮した姿を見届けられなかったのですが、それでも青池が持つ透明度の高い青色を確認することが出来ました!(↓こちら)
池の底まではっきり見えました。
とても幻想的で、1日中ずーっと眺めていたい!と思うほどでした。
なお、青く見えるメカニズムについては、現在も様々な研究が行われています。青森県庁のホームページに研究結果がまとめられているページがありますので、気になる方はぜひ見てみてください♪
(参考:青森県庁ホームページ)
まとめ
- 白神山地は東京ドーム約27,500個もある広大な森で、一部が世界遺産に登録されている
- 世界遺産の非指定エリアでも十二分に白神の自然を堪能できる
- みどころは、広大なブナ林、バラエティー豊かな動植物、そして33もある湖や池
- 都会から離れ、大自然に癒されたい方に特にオススメ!
ジブリの世界観を感じられる白神山地、いかがでしたか?
登山経験はないけど山の中で自然を感じたいという方は、世界遺産の非指定エリアを散策・トレッキングするのがオススメですよ♪
青森を訪れる際は、ぜひ白神山地に足を運んでみてくださいね。
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