先日の記事でもご紹介しましたが、ベビーマッサージは赤ちゃんにだけでなくお母さんにもたくさんの良い効果があります。
これから生まれてくる赤ちゃんに「ベビーマッサージをしてあげたい」と考えているお母さんも多いのではないでしょうか?
ベビーマッサージを始める際、きっと多くのお母さんが「どんなオイルを使ったらいいの?」という疑問を持つと思います。
そこで今回は、「ベビーマッサージに使うオイルの選び方」を詳しくご紹介したいと思います!
赤ちゃんの肌はデリケート
赤ちゃんの皮膚はかなり薄い
赤ちゃんの肌は基本構造(表皮•真皮•皮下組織)は大人と同じですが、厚さは大人の約半分〜1/3程度しかありません。
だからちょっとした刺激でも赤くなったりするのね。
皮脂量が減少
赤ちゃんは生後3〜4ヶ月頃から体内の皮脂量が減少します。
そしてその後も児童期までは皮脂分泌が少ないため、「乾燥しやすい」という特徴があります。
皮脂分泌が少ないと肌のバリア機能が十分に働かないの。
だから児童期まではさまざまな外部刺激を受けやすいのよ。
赤ちゃんは汗っかき
赤ちゃんには、大人と同じ数の汗腺があります。
小さい身体に汗腺が集中しているから、赤ちゃんは大量に汗をかくのよ。
そのうえ新陳代謝が活発なので、季節を問わずにたくさん汗をかくという特徴もあります。
汗をかいたままにしておくと、さまざまな皮膚トラブルを引き起こす原因になってしまいますね。
赤ちゃんの肌のケアで大切なのは、汗をかいたらこまめに洗って清潔を保つこと。
その後の保湿も忘れないでね!
オイルの役割は?
赤ちゃんの肌を刺激から守る
上にも書きましたが、赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。
少しの摩擦でも赤ちゃんの肌には刺激となり傷付いてしまうので…、赤ちゃんの肌を刺激から守るためにオイルを使用します。
赤ちゃんの肌にオイルを塗ってからマッサージすると、お母さんは滑らかに手を動かせるようになるんですよ。
癒し効果をアップさせる
ベビーマッサージには、お母さんの手のひらで温めたオイルを使用します。
このオイルの温かさとお母さんの手の温もりが、赤ちゃんに安心感を与えてくれるのですが…、与えてくれるのは赤ちゃんの安心感だけではありません。
温かいオイルをつけた手でグ〜ッと圧を掛けながら撫でてられると、本当に気持ちいいんですよ。
まるでエステを受けているような錯覚に陥る感じ…と言っても過言ではないかもしれません。
そして気持ちがいいのは実は赤ちゃんだけではなく、撫でる側のお母さんも…なんです。
オイルは赤ちゃんもお母さんも癒してくれるの。
たっぷり使って親子で癒されてね♪
保湿効果が期待できる
生後3〜4ヶ月頃から身体の皮脂量が減少するのとともに、特に冬場は肌が乾燥しますよね。
ベビーマッサージ終了後、赤ちゃんの肌のオイルをバスタオルで軽く抑えるようするのですが、この時に肌に残ったオイルが保湿の役割をしてくれます。
お風呂上がりにマッサージをすれば、オイルが保湿剤がわりにもなるのね!
オイルを選ぼう
植物系オイルと鉱物系オイルの違い
オイルは、植物系オイルと鉱物系オイル(ミネラルオイル)に分類されます。
植物系オイル
植物の種などから抽出されたオイルのこと。
代表的なオイルは、
- ホホバオイル
- アーモンドオイル
- セサミオイル
- オリーブ油
など。
使用のメリット
- サラッとした使いごごち
- 肌になじみやすい
- 油分を落としやすい
- 浸透の良さや保湿、肌のバランスを整える…などオイルそれぞれの効果がある
使用のデメリット
- 価格が高いのでたっぷり使えない
- 酸化しやすい
- アレルギーを引き起こす可能性がある(特にセサミオイルやアーモンドオイルなど)
植物系オイルは蓋を開けた瞬間から酸化が始まるの。
開封してから2〜3ヶ月で使い切るようにしてね。
鉱物系オイル(ミネラルオイル)
石油が原料。
代表的なオイルは、
- ベビーオイル
- ワセリン
- スクワラン
など。
使用のメリット
- 高度に精製されているため不純物が無い
- 酸化しない
- 常に品質が安定している
- 肌に浸透せず表面にとどまるので潤滑油や保湿剤としての役割が大きい
- 価格が安いのでベビーマッサージの際にたっぷり使える
使用のデメリット
- 身体に良い成分は入っていない
- 肌になじみにくいのでベタつく
- 油分を落としにくい
鉱物系の原料は石油なのね。
そう聞いちゃうと、使うのに抵抗を感じるわ…。
大丈夫よ!
鉱物系の代表的なオイルのベビーオイルは、赤ちゃんのために作られた安全なオイルなの。
有名企業のジョンソンエンドジョンソンにジョンソンエンドジョンソンには100年以上の歴史があって、20年以上に渡って世界中の赤ちゃん達のためにベビーオイルベビーオイルを作り続けているそうよ。
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オイル選びのポイントは?
メリットとデメリット両方を踏まえたうえで、下にあげるポイントをクリアできるオイルを選ぶと良いと思います!
オイルを選ぶ時のポイント
- 酸化しにくいもの
- ケチケチせずたっぷり使えるもの
- アレルギーを起こす心配がないもの
- 手に入りやすいもの
- 赤ちゃんとお母さんの肌に合うもの
皆さんもお気に入りのオイルを見つけてみてくださいね♪
おすすめオイルと注意点
私のおすすめオイル
私が長い間好んで使用しているのは、植物系に属しているホホバオイルです。
ホホバオイルには下のような良いポイントがあるんですよ。
ホホバオイルの良いところ
- 他の植物系オイルに比べて酸化しにくい
- ビタミンEが豊富
- 手に入れやすい
- マッサージ後もサラッとしていて使いやすい
教室に通ってくれているお母さん方に聞いてみたところ、無印良品のホホバオイルは小瓶もある無印良品のホホバオイルは小瓶もあるのでお試し気分で使えて良かったそうですよ。
気になる方は、ぜひお店で手に取ってみてくださいね。
ケースバイケースで‥
私は個人的な教室以外に、公的な教室も開催しています。
公的な教室での使用オイルを決める際は、保健師さん達と相談して鉱物系に属しているベビーオイルを選びました。
メリットとデメリットを考慮して、
- 品質が安定している
- 酸化しない
- アレルギーを起こしにくい
- 赤ちゃんのために作られていて安心して使える
というのが選んだ理由です。
個人的におすすめなのはホホバオイルですが、ケースバイケースで選んでいくのが良いかな?と思います!
使用前にパッチテストを!
オイルを購入したら、まず最初に自宅でパッチテストをしてみてください。
自宅でのパッチテストのやり方
- 入浴後、赤ちゃんの太ももの内側にオイルを塗り、500円玉くらいの大きさに伸ばす
- 翌日の入浴前まで様子を見る
※オイルを塗った場所が赤くなっていたりプツプツができていたりしたら、そのオイルの使用は中止する
体調によって反応が違うことがある
赤ちゃんは、これまで肌によく合っていたオイルでも、体調の変化によって急に合わなくなってしまうことがあります。
そんな時はまずそのオイルの使用を一度やめましょう。
そのあとはしばらく赤ちゃんの様子を見て、
- 熱が無いか
- 食欲はあるか
- 機嫌は良いか
- 肌の異常があった部分が悪化したり広がったりしていないか
など、観察してみてください。
オイルの反応により起きた肌の異常は、一定の時間が経てば赤みが引き小さくなっていくのが通常です。
もし悪化する場合は他の病気の疑いがあるので、かかりつけの医師に相談するようにしてください。
パッチテストをしてみて合わなかったオイルでも、赤ちゃんの体調や成長で合うようになることもあるの。
一度パッチテストをしてダメだったとしても、ずっと使えない!というわけではないのよ。
まとめ
- 赤ちゃんの肌は大人よりずっとデリケート
- ベビーマッサージにオイルを使うことで、赤ちゃんの肌を刺激から守り、母子双方の癒し効果を増大させ、保湿効果も期待できる…というメリットがある
- オイルは植物系と鉱物系に大きく分類され、それぞれメリットとデメリットがある
- ベビーマッサージのオイルを選ぶ時は、①酸化しにくいもの②たっぷり使えるもの③アレルギーの心配がないもの④手に入れやすいもの⑤赤ちゃんとお母さんの肌に合うもの をポイントにすると良い
- ベビマ教室運営12年目の筆者がおすすめするオイルはホホバオイル
- オイルを購入したらまず最初にパッチテストを行おう
大好きなお母さんの手で、温かいオイルを使ってマッサージを受けている赤ちゃん達は皆、気持ち良さそうにうっとりとした表情を見せてくれます。
きっと「全身エステを受けているような気持ち良さ」なのでしょうね。
そしてマッサージをしているお母さん達も、皆さんとっても幸せそうなんです。
そんな幸せそうな姿を見ていると「ベビーマッサージの良い効果をさらにパワーアップさせているのがオイルなんだなぁ…」と改めて思います!
皆さんも、お気に入りのオイルを見つけみてくださいね♪
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