香川県・直島の自転車レンタルで大失敗!NOアートNOカフェ残念旅

中国・四国エリア

直島(なおしま)は、草間彌生(くさまやよい)さんや数多くの芸術家のアート作品を島全体で楽しめることで有名な香川県の島です。

2020年12月、日本テレビ「アナザースカイ」で大泉洋さんが島を紹介したことから「地中美術館」などを中心に、さらに有名になりました。

私はそんな人気の島へノープランで行ったのですが、大失敗に終わってしまったんです…。

当日とんでもない自転車をレンタルし、観光どころではなかった残念な旅のお話をしますね。

存分にアートの島を楽しめるように、この失敗談を参考にプランを立ててもらえたら嬉しいです。

大失敗した旅の話

私は事前に「フェリーの時刻・運賃」「コンビニの有無」「定番スポット」だけ確認し、あまり下調べをせず遠足気分で直島へ行ってきました。

その結果、NOアート・NOカフェ旅となり、とんでもない自転車で島を巡っただけになりました。

まず失敗したのは、島に行った時期です。

3月中旬の平日に行ったのですが、この時期は卒業旅行のシーズンだったため、学生さんが多くいらっしゃいました。
学生服を着た20人程度の団体や、大学生らしきグループが数組おり、フェリーから降りる際には人でいっぱいでした。

カフェやアートのある人気スポットを中心に、島のいたるところに人が大集合していて、ゆっくりできる空間ではなかったなあ。

昼食は、満席のため4店舗連続で断られ町をウロウロしていたら、たまたま見つけたうどん屋さんに入ることができました。
しかし思い返してみて「コンビニでお弁当を買って海沿いで景色を眺めながら食べた方がよかったなあ」と後悔しています。

またアート建築などを観光できる地域の道路は、自転車で観光する人・交通量が特に多いのですが、安全に自転車が走れるように整備されていません

普段から自転車に乗り慣れていない私は、坂道でスピードが出たり、狭い道を走って苦労しました。

のろのろ走って、後ろの人に迷惑もかけてしまい、一生懸命走ることだけに集中し、アートや街並みを楽しむ余裕はなかったんです。

何のために直島に来たんだろう…。

大失敗した自転車レンタルの話

何件もレンタサイクル店があったので予約なしで大丈夫だ」なんて思っていたら大間違いでした。

フェリーから降りたら猛スピードでお店に向かう人や、グループがバラバラになって手あたり次第にに駆け込む人が多く、どこのお店もいつの間にか行列ができていたんです。

直島に11:04着のお昼どきの時間に行ったから、なおさら人が多かったんだろうなあ。

私が並んで受付した頃には、人気の電動自転車は1店舗目も2店舗目も完売で、次の店に行こうと思ったのですが、誰も並んでいない自転車のレンタル代の安いお店を発見しました。

結局、値段が安かったこと・他のお店を探すのも面倒になったことから、修理を繰り返して乗っているような、電動ではない昔の3ギア変動タイプの自転車レンタルしました。

しかし、走り出してすぐの登り道で「お、坂道でハンドルがグラグラする!」「あれ真っ直ぐ走らない!」「サドルが固すぎてお尻が割れそう!」など、いくつものトラブルが発生したんです。

よく見ると、前輪ブレーキが強く後輪ブレーキ弱い仕様で、かごもベコベコ、チェーンなどの部品は錆だらけでした。

「あれ?とんでもない自転車をレンタルしてしまった?」と疑問に思いましたが「レンタルしちゃったし、まあ大丈夫かな…」と思い、最後まで乗り続けました。

ですが「普通に走ればいいや」は自転車レンタルで危険な発想です。

周辺探索に利用するだけだったらこの自転車で十分ですが、直島は坂道の多い島なので、老体にかなりムチを打つことになります。

レンタル代が多少高くても、お店で行列に並んででも、電動自転車を選べばよかったと後悔しました。
完全にリサーチ不足です…。

地獄の坂道

出典:Googleマップ「直島」より画像使用

坂道は全体的に多かったのですが、特に黄色のマーカーで示している箇所は地獄の坂道でした。
黄色いカボチャのアートで有名な南瓜のある付近から登ったのですが、ロードバイクの男性でさえ押してしまうほどの傾斜です。

平面な地図で見たら行けそうな気がしたけど、その距離が全部坂道なんて聞いてないよ~。

来た道を戻る気力もない、登りきる自信もない絶望的な時の写真がこちらです。

この地獄の坂をのぼると自然と仲間意識が生まれるのか、「しんどいですね…」と皆さん声をかけてくれました。

せっかくここまで来たので自転車を押してのぼることにしたのですが、本当に疲れました

足もパンパンで「もうだめだ…」と弱音を吐いていたら後ろから、涼しい顔して携帯片手に電動自転車でのぼってきた数人の女子大生たちに「その自転車で登ってきたんですか」「やばー(爆笑)」と、手をたたくレベルで笑われてしまいました(笑)。

電動自転車だと、こうも快適さが違うのか」としみじみ感じました。

さて、のぼり坂の頂上まで来ました。

絶景だったのでここで記念撮影をしたのですが、顔面蒼白ですぐにアクエリアスで水分補給しました。
全身から汗が尋常じゃないほど出ていたので、飲み物の持参は大正解でした。

この坂の途中にはトイレがありません
登り始める場所の周辺にあるので、先に利用してから出発するのをおすすめします。

のぼりが終わったということは、くだりがあるのです。

急なカーブのくだり坂でキーキーとブレーキ音を鳴らしながら走っていたら、女性グループに追い抜かされる際に「頑張ってくださーい!」と、また爆笑でエールを頂きました。

この自転車に乗っていることでちょっとした人気者にはなれましたが、照れ屋な私はとにかく恥ずかしかったです。

この道路は、歩行者や自動車、バイク、バスも利用します。
くだり坂でかなりのスピードが出るので、安全運転を心がけましょう。

この地獄の坂道によって「余韻に浸ることなく帰りのフェリーで爆睡」「翌朝体がバキバキの筋肉痛」という大ダメージを受けました。

自転車レンタルで楽しめたこと

今回の旅は苦労が多かったですが、楽しめたことも色々ありました。

邪魔にならない道で停まりたい時に自転車を駐輪できるので、カメラ旅は楽しめましたよ。

可愛いネコがたくさんいて、癒されたなあ。

車では感じられない自然を身近に感じられ、観光スポット以外の場所にも気楽に立ち寄ることができました。
漁港のような海、海外のような浜の海、いろいろな海が見られます。

ずっと外で過ごすことになるので日焼け対策のためにも、日焼け止め帽子は大事ですよ。

また、アウトドア用の座布団がとても役に立ちました。
砂浜や汚れたベンチに座るときなどに、服を汚さず休むことができるので、おすすめです。

10年ほど自転車に乗っていませんでしたが、少女だった時のウキウキした気分を思い出しながら非日常を体感することができたのでよかったです。

直島は、自転車の選択さえ間違えなければ、サイクリングにちょうどいいサイズの島でした。

NOアート・NOカフェ旅も、素敵な自然があり、旅人たちが優しい直島だからこそ、楽しめたような気がします。

電動自転車を事前予約できるお店2選

2023年3月現在、直島で自転車をレンタルできるお店は5カ所あります。
私のように当日行って「電動自転車に乗れない…」なんてことを避けるために、事前に予約しておくのがおすすめです。
直島で予約のできるレンタサイクル店は2カ所あります。
2店舗とも港から道を挟んですぐ目の前にあるので、アクセスがとてもいいですよ。

ちなみに、レンタサイクルのHPで「アップダウンの多い直島では、普通の自転車は脚力に自信がある方に…」といった旨が記載されていました。

直島の自転車事情に詳しい人が言うならなおさら、普通の自転車ではきつかったんだなあ。

直島旅行の前に、確認しておけばよかった…。

おうぎやレンタサイクル

電動自転車1日1,100円(9:00~18:00)、12~2月の閑散期は1日880円(年末年始期間を除く)で利用できます。

予約は、オンラインフォームからのみ可能で、5か月先まで予約可能です。
電話予約は対応していないのでご注意くださいね。

  • 営業日時:9:00~18:00
  • 休日:無休
  • 電話:090-3189-0471
  • 住所:香川県香川郡直島町宮浦2249-40

T.V.C.直島レンタルサービス 宮ノ浦店

電動自転車1日1,500円(8:30~18:00)、12~2月の閑散期は1,000円で利用できます。

事前予約は、電話予約フォームからの2つの方法があり、それぞれ注意点があるのでご説明しますね。

電話予約は、申し込み前に予約カレンダーにて空き状況を確認してから連絡しましょう。
また、8:30~17:00頃まで予約可能ですが、9時~10時、11時~12時、16時~17時頃は接客対応時間で対応できないことあるので、この時間の連絡は避けたほうがいいですね。

予約フォームからの予約は、自動応答メールが届いてから24~48時間以内に正式な受付返信メールが届き、この時点で予約完了となります。
ですので、前日に予約した場合店舗から返信できない可能性があるので、余裕をもって前々日までには予約しておきましょう。

  • 営業日時:8:30~19:00(7月~9月) 8:30~18:00(10月~6月)
  • 休日:月曜日・年末年始
  • 電話:087-892-3212
  • 住所:香川県香川郡直島町宮浦2249-6

直島へのアクセス方法

フェリーで宮浦港へ向かおう

引用:Googleマップ「四国汽船宮浦港」より画像引用

直島へのアクセス方法はフェリーのみで、香川県の高松港岡山県の宇野港の2カ所から、直通便が出ています。

直島には3つの港がありますが、先ほどご紹介したレンタサイクル店の目の前にある宮浦港を目指すのがおすすめです。

どちらの港も、料金の支払いは現金のみ・事前予約はできません

また、フェリーは自動車やバイクを乗船させることができますが、今回は人のみ乗船した場合の内容をご紹介しますね。

宮浦港には観光案内所、お土産売り場、飲食スペース、コインロッカー、喫煙場所、トイレがあったよ。

【香川県】高松港⇔宮浦港

高松港と宮浦港間の船は、フェリー高速旅客船の2種類があり、それぞれ料金や所要時間、時刻表も異なります。

旅のスケジュールやお財布などと相談して、どちらにするか決めてみてくださいね。

フェリー

  • 所要時間:約50~60分
  • 料金:大人(中学生以上)片道520円、往復割引990円・小人(6~12歳)片道260円、往復割引なし
  • 便数:往復それぞれ5便/日

高速旅客船

  • 所要時間:約30分
  • 料金:大人(中学生以上)1,220円、往復割引なし・小人(6~12歳)610円、往復割引なし
  • 本便:往復それぞれ3便/日

【岡山県】宇野港⇔宮浦港

宇野港と宮浦港間の船は、フェリー旅客船の2種類があり、料金は同じですが、所要時間や時刻表が異なります。

フェリー

  • 所要時間:約20分
  • 料金:大人(中学生以上)300円、往復割引570円
    小人(6~12歳)150円、往復割引なし
  • 本数:往復それぞれ13便/日

旅客船

  • 所要時間:約15分
  • 料金:フェリーと同じ
  • 本数:往復それぞれ3本/日(それぞれ内1本は深夜帯)

駐車場は近隣のコインパーキングを利用しよう

高松港・宇野港ともに提携の駐車場はないので、自身でコインパーキングを探して駐車する必要があります。

それぞれ近辺にいくつか駐車場があるので、ご安心ください。

私は、近くの駐車場へ車を停めて高松港から乗船しました。
利用した駐車場をピックアップしてご紹介しますね。

引用:Googleマップ「サンポート高松地下駐車場」より画像引用

高松港から徒歩2分の場所にある「サンポート高松地下駐車場」を利用しました。

駐車可能台数は約900台と多いですし、駐車場の幅が広いので駐車しやすかったですよ。

  • 2時間:600円
  • 30分追加ごと(2~6時間):+100円
  • 6~12時間:一律 1,400円

料金は、打ち切り制度がしっかり適用されていて、格安で広々した場所に駐車できるのでおすすめです。

支払いですが精算機の紙幣は1000円札しか利用できなかったので、精算までに料金を計算してお財布に準備しておくことをおすすめします。

まとめ

  • 卒業旅行シーズンに行くと学生さんを中心に人がたくさんいる
  • 昼食の時間はどこのカフェも混んでいる
  • 自転車レンタルは事前予約が必須!普通の自転車ではなく「電動自転車」を予約しよう
  • アップダウンの多い島で、傾斜のキツイ地獄の坂道もあり
  • 島の自然が豊かで自転車巡りが楽しい

旅は、道に迷ったりアクシデントがあった方が思い出になるといいます。
私は今回の直島旅のことを忘れることはないでしょう。

次回は電動自転車をレンタル予約します(笑)。

事前に電動自転車を予約して、直島のアート・カフェ旅を楽しんできてくださいね♪

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