『エシカル消費』というワードをご存知ですか?
エシカルとは”倫理的な”という意味で、『エシカル消費』とは
つまり、法律で決められているわけではないけれど、私たち消費者が人・環境・地域などに配慮し、貢献できたり、良い影響を与えることができるものを選び消費していくということです。
人や地域や環境に良いってことを考える機会は今まですくなかったな
これからは、良いとされるモノを自分で考えて選ぶことが大切です。
私たちはみんな消費者で、商品を購入する時は自分で選ぶことができます。
購入するものを自分で選べるのだから、何を買っても個人の自由です。
個人の自由だからこそ購入する時に、”環境問題”や”地域”、”生産者”などにとって良いと思うものを選択をしてみませんか?
その選択をするこということが、『エシカル消費』なのです。
今すぐできるエシカル消費
消費者として、ま『エシカル消費』の取り組みはどうすれば良いのかわからない人も多いと思います。
でも、難しく捉えなくて大丈夫。誰にでも、今すぐできるんです。
- 「安いからこれでいいや」という考え方を変えてみる
- 商品が作られる過程には、必ず”労働者”がいることを知る
- 環境問題に配慮する
この3つを意識することが、『エシカル消費』そのものなのです。
『エシカル消費』という言葉は難しいけれど、実はとってもカンタンにできちゃうんです。
この3つについて、詳しく説明していきましょう。
「安いからこれでいいや」という考え方を変えてみる
何かを購入する時に、「安いから」という理由で商品を手にとった経験はありませんか?
特に日用品や衣服などは耐えず続く出費なので、できるだけ低コストなモノを選びたいですよね。
もちろん、安いからダメ、高いからイイ、というわけではありません。
一つ一つ丁寧に作られているモノは、衣服でも食器でも安くはありません。
ですが、そういうモノは購入したら丁寧に大切に扱うし、長持ちします。
しかし、”安さ”だけで手に取ったものは、ダメになりやすかったり、大切に扱わないから長持ちしなかったりしませんか?
すぐダメになっても安いしまた買えばいいか、と、カンタンに考えたりしてしまいますよね。
そうすると、買っては捨てるのループになり、結果的にコストもかかり、ゴミを余計に排出してしまっているのです。
ちょっと高くても最初からこっちを買えば結果的に安く済んだのに〜ってことが多い…
”安さ”に誘惑されて何度もその失敗をしてしまうよね
”どうせまたすぐ買い換えられる”という概念で大事に扱わないので、余計すぐダメにしてしまっているのかもしれませんね。
結果的に本末転倒になってしまっています。
多少値が張っても、長く使えるものを選ぶことができれば、結果的にお得に済んで、余分なゴミを排出しなくて済みますよね。
このように、”安さ”だけではなく、自分のお財布と環境に配慮して購入するということから、エシカル消費を始めてみましょう。
商品が作られる過程には、必ず”労働者”がいることを知る
人の手で作ったものは、原材料にこだわったり、手間暇かけて心を込めて作るのでどうしても安くはありません。
では、私たちが安さだけを理由に手に取り、使い捨てのようにポイっと捨ててしまうモノはどうして安いのか考えたことはありますか?
安いものは、原材料やそれに関わる労働者のコストも安く、形にする際は工場で機械の力を借りているので、安く作ることができるんです。
では、原材料はどこでどのようにして作られているかを考えたことはありますか?
そんなことを考えて買い物をしたことがなかったよ
それを考えることもエシカル消費につながるんですよ
衣服の原材料のコットン、チョコレートの原材料のカカオなど、私たちの生活に溢れている、大量生産されている安いモノは、途上国で生産されています。
発展途上国は賃金も物価も安い為、日本を含む先進国はモノを安く大量生産することができます。
発展途上国の労働者は、大量生産される分低賃金で労働を搾取され続け、子どもたちも労働を強いられる「児童労働」もあるのが現実です。
このように発展途上国の労働を搾取されたうえで、安いモノの大量生産が成り立っているのです。
上記のような負の無限ループになっています。
このループが止まらなければ、生産地である発展途上国では「労働搾取」・「児童労働」などの問題は耐えません。
労働者に配慮しながら買い物をしたり、フェアトレードの商品を選ぶことが『エシカル消費』です。
環境に配慮する
安く購入できるものが大量生産され、それによって大量廃棄が起きているので「環境問題」に悪影響が出ています。
私たちはゴミをゴミ捨て場に出せばそれで終了ですが、燃えるゴミは焼却炉で燃やされ二酸化炭素が排出されたり、不法投棄やポイ捨てで環境破壊が起きています。
ゴミを削減しようという呼びかけは前々からありましたが、ゴミが出るとなぜ良くないのかを理解していないと他人ごとになってしまう人も少なくないのかもしれませんね。
”環境問題”と言われても、今すぐに大ダメージを受けているわけではないので、自分は関係ないと、まさに対岸の火事です。
ですが、世界中で環境問題が重視され、日本も少しずつですが認識が広がり始めています。
一人でも多くの消費者が、他人事にはせずに、環境を意識した買い物ができればいいなと思います。
まとめ
「安いものがお得」という認識は、多くの犠牲を生みながら成り立っているのです。
・労働搾取
・児童労働
・環境問題
商品の背景にこのような犠牲があることを思い出して、少しでも環境や生産地の労働者のことに配慮して考えることが大切なんです。
今まで知らなかったならば、これから何かを購入する時に考えてみましょう。
その考え配慮して購入することが『エシカル消費』なんですよ。
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