子育てをしていて、お子さんの目が突然赤くなっていてビックリしたというご経験はありませんか?
私は娘が小さな頃に何度か経験して、ホントにビックリしたんですが、特に子供はかかりやすいと言われている結膜炎。
夜に気がつくことも多く、病院が終わってしまった時間だと特に焦りました。
あるある!
夜に気がついた時は、どうしよう~って困ります。
突然の結膜炎にお困りのかたに向けて、看護師の私が自宅で最初に対処している方法をご紹介しますね。
目が赤い時に私がまずは確認すること
目が赤いだけでは、結膜炎であるかも定かではありません。
目をぶつけたなどの外傷性の場合も考えられますね。
その場合の対処はまた異なるため、最初に可能な限り状況を思い出したり、お子さんからのお話を聞きましょう。
風邪をひいている場合は、鼻水のついた手で目を触ってしまったり、抵抗力が弱くなって結膜炎にかかってしまった可能性が高いです。
花粉症等アレルギー体質のあるお子さんの場合は、アレルギーが原因のこともあります。
一番怖いのが感染力があるか。
目があまりにも赤い、かゆがる、目やにがひどい場合はできるだけ早く眼科を受診してください。
私も症状が軽い場合や、眼科受診をするまでの応急処置として、市販の結膜炎用の点眼薬を使っています。
結膜炎の種類
お母さん方の中にも、結膜炎になった事があってご存知の方は多いと思いますが、どんな病気かおさらいしましょう~!
結膜炎には色々な種類があるのですが、主に3種類あります。
その違いを簡単にご紹介しますね♪
細菌性結膜炎
- 目の充血、目やにが出る
- 原因菌:黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌や肺炎球菌など
- 感染力は弱い
これは風邪をひいた時と同じ原因菌ですね。
目にケガをした時、病気などで身体の抵抗力が落ちた時に子どもの場合は、特に感染しやすいんです。
子供の場合、鼻水をかんだ後に無意識に目をこすってしまうんですよね~。
「手洗いしなさい!」っては言うけど、止まらない鼻水を何回もかんだり、お鼻は痒いし目もなんか痒い…風邪の時は手洗いも実際は何回もできないんですよね。
それから、点眼の後に目薬の味がした気がしたなんてことはありませんか?
それは目と鼻、口の構造は繋がっているからなんです。
同じように鼻水も目に流れてしまうため、そこからかかってしまう事があるんです。
健康な時は雑菌が入っても、免疫反応が働いて発症を抑えてくれるんです。
でも、風邪などの病気の時は免疫力が下がっていて抵抗力も弱まっているのでかかりやすくなってしまいます。
ウイルス性結膜炎
- 目の充血、黄色い目やにが多い、涙が出る、目がゴロゴロ痛む
- 原因のウイルス:アデノウイルス、ヘルペスウイルスなど
- 夏に多く発症する
はやり目と言われているウイルス性の結膜炎です。
この場合、感染力が非常に強いためすぐに眼科を受診しましょう。
学校保健安全法では感染力がなくなるまで出席停止(10~14日程度)となっていて登校、登園時には登校許可証が必要となる可能性があります。
実は私もはやり目にかかったことがあり、ある朝起きると突然左目が真っ赤になっていました。
症状がでるのが突然で赤みも尋常じゃないし、痛いし、目やには黄色くてカピカピ固まって目が開けられないほどで、「これはヤバイ!!」と、わかりやすいです。
すぐに眼科を受診して、専用の液体で目を洗い、処方してもらった点眼薬で治療をしました。
次の日には右目にも伝染していきました。
お子さんの場合、幼稚園や学校を休まなくてはならなくなりますので、何日くらい休みが必要かお医者さんに確認しましょうね。
アレルギー性結膜炎
- 目の充血、目の異物感、涙のようにサラサラした目やにが出る、涙が出る、まぶたの裏にぶつぶつができる
- 原因:目に花粉などが付着して、アレルギー反応を起こしたため
- アレルギー症状のでる時期にでて、ハウスダストやダニのように季節に関係がなく症状が出る方は年中症状が出る
実は最近娘の目が赤くなって、「ぶつけてはいない」と言うので市販の点眼薬で様子をみましたが、数日経っても良くならなことがありました。
その時はかゆみやサラサラした鼻水などの他のアレルギーの症状はなく、目が赤いというだけでしたので様子をみていたんです。
眼科に行き、アレルギーによる赤みと診断されて点眼薬が処方になって、治るのに3週間かかってしまいました。
そのため、結膜炎用のもので良くならない場合には受診が必要だと反省しました。
季節性のアレルギーなら、症状の発症2週間前から、内服薬で治療すれば症状が軽く済むと昔勤めた耳鼻科の先生が仰っていました。
早めの治療で症状が軽く済むこともありますよ。
市販の結膜炎用点眼薬で対処できるのは細菌性結膜炎のみ
実は市販の結膜炎用点眼薬が効くのは、細菌性結膜炎だけなんです。
細菌性結膜炎であれば、夜に点眼すると、次の日にはだいたい赤みが軽くなります。
私はまず市販の結膜炎用の点眼薬をさして、次の日に赤みが軽くなっているか様子をみてみます。
特に風邪の時は、すぐに効いてくれますよ。
赤みが強い時、かゆみ、目やにがひどい場合は「ウイルス性結膜炎かも?!」と思って眼科に連れて行きます。
もともとアレルギー体質の場合は、アレルギー性結膜炎の可能性もあります。
アレルギー用の点眼薬も市販で売られているので、そちらを点眼すれば効いてくれるかもしれませんね。
でも、実際は種類を見分けるのはとっても難しいです。
赤みが軽い場合には2~3日様子をみて、良くならない時は、眼科を受診すると安心ですよ。
点眼薬の保管の注意点
開封後の点眼薬の保管は皆さん聞いたことがあると思いますが、以下の点に注意が必要です。
- 開封後は冷蔵庫で保存する
- 使用期限は開封してから1ヶ月間
以前使用した点眼薬は、手や目に触れて雑菌が繁殖していることがあります。
防腐剤も入っていますが、結膜炎になる頻度はそれほど多くないと思います。
数ヶ月後に使用したら、実は目に見えない雑菌がついていて全然治らないなんてことにはなりたくないですよね。
それを防ぐために、開封後はできるだけ早く使い切る・古いものは処分する方が良いと思います。
でも処分するのは勿体ないですよね?
だから私が使用している市販の点眼薬は個包装タイプ!
使用する時に開けて使いきることにしています。
オススメは個包装タイプの点眼薬
私が使っている、個包装タイプの点眼薬をご紹介しますね♪
置き薬にしているので、いざという時に何度も助けられました。
- 抗菌アイリス使いきり(0.4ml 18本入り)
- 4種の有効成分が、ものもらい・結膜炎の原因菌の繁殖を抑え、かゆみを鎮め、炎症で傷ついた目の状態を改善してくれます。
- 1本で両目に点眼しても余る充分な量が入っています。
- 使う時に開封するので、常に清潔な状態で使用できます。
- 価格は1,000円程度です。
- 小さな子供にも使えます。
- 効果は抜群で細菌性結膜炎なら1~2回の点眼で赤みがひいてきます。
個包装じゃないタイプも値段は同じくらいですよね?
でも、1本丸々使いきることって少ないから捨てるのは嫌なんですよね。
そうですね~。
私も個包装タイプ、自宅に置いておこうかな!
突然結膜炎になった時に、眼科に行く前に点眼できたら安心ですよね!
まとめ
- 市販の結膜炎用の点眼薬が有効なのは細菌性結膜炎のみ
- ウイルス性結膜炎の場合はお医者さん処方の点眼薬での治療が必要
- アレルギー性結膜炎の市販の点眼薬も販売されているが、結膜炎の種類を見分けるのは難しい
- 開封後の点眼薬の使用期限は開封してから1ヶ月間しかないために余ってしまうことがあるため勿体ない
- 古い点眼薬は雑菌が繁殖している可能性がある
- 個包装タイプの市販の点眼薬なら、小さな子供にも使えて1回使いきりなので、常に清潔な状態で使用できる
あまりにも目が赤かったり、目やにが多かったりかゆみがある場合は、感染性のウイルスやアレルギー性の結膜炎の可能性もあるので速やかに受診が必要です。
でも、風邪の時になる目の赤みは細菌性結膜炎の可能性が高いです。
風邪の時にいくつも病院に連れていくのも大変ですよね。
個包装タイプの市販の結膜炎用の点眼薬を自宅に置いておくと、いざというときとても助かりますよ!
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