1月の下旬からお花見の季節が始まっているのをご存知ですか?
年が明け、春の訪れを真っ先に感じる梅の花は、早い品種で1月下旬から咲き始めるんです。
春に向かうに連れ梅・桃・桜と花見のイベントが増えていきますね。
今回は、あたり一面が梅で彩られる茨城県の「梅まつり」についてご紹介していきます。
梅まつり
梅まつりとは、茨城県水戸市にある偕楽園で毎年開催されています。
偕楽園は、約100種類もの梅が3000本植えられている梅の名所です。
見頃である2月中旬から3月は、見渡す限りの梅の花の絶景が広がっています。
昨年2020年は、コロナウイルスの影響により中止されましたが、今年は開催される予定です。
※茨城県独自の緊急事態宣言が2月28日まで延期された為、梅まつり開催も延期になっています。
2021年2月13日(土)〜3月21日(日)
※茨城県内に緊急事態宣言が発令・不要不急の外出自粛要請が出ている期間内は開催しないとのこと(梅まつり開催の今後についてはこちら)
日本三名園の一つ!偕楽園
偕楽園は、日本三名園の一つです。
石川県金沢市の「兼六園」・岡山県岡山市の「岡山後楽園」に並ぶ庭園です。
梅以外にも、立派な竹林があったり、春には桜やつつじ、秋は萩や紅葉、冬には二季咲桜など、四季を感じることができます。
1842年7月に水戸藩第9代藩主徳川斉昭(とくがわなりあき)公によって造られました。
徳川斉昭って名前を最近よく聞くような…?
2021年の大河ドラマに出てくる重要人物だにゃ〜〜
徳川斉昭は、2月14日から始まる2021年大河ドラマ「晴天を衝け」で竹中直人さんが演じられています。
江戸幕府最後の将軍(江戸幕府第15代征夷大将軍)である徳川慶喜の実父でもあります。
梅の見頃
偕楽園の梅の見頃は3段階に分かれています。
- 早咲き(1月中旬〜2月中旬)
- 中咲き(2月中旬〜3月中旬)
- 遅咲き(3月上旬〜4月上旬)
1月から梅が楽しめるんですね。
たくさんある品種の梅の開花が最も多い2月下旬〜3月中旬は、観光客で溢れかえるほどです。
約100種類ある梅の中でも、「水戸の六名木」と呼ばれ、偕楽園を代表する品種があります。
100種類の中でも特に香りや形、色が優れている品種として選ばれた6種の梅です。
見頃の時期と併せて、水戸の六名木を紹介していきます。
早咲き(1月中旬〜2月中旬)
★烈公梅(レッコウバイ)
花びらがうっすらピンクがかった白色で、おしべや根本は淡い黄色です。
花びらがひとつひとつ確立していて、シンプルな花の形をしています。
常陸水戸藩の第9代藩主である徳川斉昭の諡号である「烈公」から、梅の名が名付けられたと言われています。
★白難波(シロナニワ)
真っ白で、まあるく円を描いたような輪郭の八重咲きの梅です。
白難波は他の梅と比べると少し小ぶりです。
梅干しといえば南高梅ですが、南高梅が普及する前は、白難波が代表的な梅干し用の梅でした。
梅林の中から早咲きの梅たちを探しながら散歩を楽しみましょう。
中咲き(2月中旬〜3月中旬)
★月影(ツキカゲ)
青白く、シンプルな一重咲きです。
枝が緑色なのが特徴的です。
江戸時代からある古典的な品種の一つです。
★江南所無(コウナンショム)
濃いピンクの八重咲きで大ぶりのため、存在感があります。
古代、中国から伝わってきた品種で、その時代、中国江南にこれ以上の梅は存在しないという意味から名付けられたそうです。
江南で、高嶺の花ならぬ、高嶺の梅だったのでしょう。
最も多くの品種が開花し、どこを見渡しても梅の花が咲き揃っている景色を楽しみましょう。
遅咲き(3月上旬〜4月上旬)
★柳川枝垂(ヤナガワシダレ)
ほんのり淡いピンク色の一重咲きで、名前の通り枝垂れ梅です。
花の中央はほんのり紅くなって可愛らしいです。
★虎の尾(トラノオ)
虎の尾の花の中央も、柳川枝垂と同じく、ほんのり紅くなっています。
ぽってりした輪郭の印象です。
遅咲きの梅を楽しみながら、梅が散り、シーズンが過ぎていくのを見送りましょう。
梅酒の飲み比べができる梅酒まつり
日本全国の梅酒140種類を、30分の間で飲み比べることができるチケット制のイベントです。
もちろん時間内飲み放題ですので、梅酒好きにはたまりませんね。
気に入った銘柄をその場で購入することができます。
140種類も味わうチャンスはめったににゃいぞ!
テンション上がって飲みすぎ注意ですな
果肉が入っているもの、日本酒ベース、焼酎ベースなど、普段出会ったことのない梅酒に出会えるチャンスです。
梅酒まつりは2013年から始まって、3月の第1週目の金土日の3日間限定で開催されています。
チケット制にも関わらず行列ができる程の大人気イベントです。
会場は、偕楽園内のブースで開催されます。
前売り券…1000円
当日券 …1100円
ファストパス…1500円(数量限定)
好文亭も一緒に楽しむ
偕楽園内には、好文亭という建物があり、建物の中を見て回ることができます。
烈公梅の由来にもなっている徳川斉昭が領内の人々と詩歌・管弦を楽しみながら休養する場所として1842年に建てられました。
1945年の空襲で一度全焼していますが、1955年〜1998年の3年をかけ復元されたものが、現在ある好文亭です。
2層3階建てで、水戸の千波湖や偕楽園を一望でき、こちらも行列ができる人気スポットです。
偕楽園に訪れたら、ぜひ足を運んでいただきたい場所です。
【一般】
・大人…200円(70歳以上は半額の100円)
・小人…100円
【団体】
・大人…150円
・小人…80円
混雑状況
例年梅まつりの時期は、15キロ離れた道も渋滞になるほど、全国から観光客が訪れるほどです。
特に梅の見頃を迎える2月末〜3月中旬はの土日祝日は大渋滞です。
電車だと期間限定で「JR偕楽園臨時駅」が開設されるので、時間的には電車が一番スムーズです。
見頃の時期は、電車もかなり混み合っています。
まとめ
茨城県の偕楽園は、2021年大河ドラマに出てくる徳川斉昭にも関係の深い場所なんですね。
冬から春へと季節が移り変わる時期は、梅の花と共に春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか?
コロナウイルスの状況下ではありますが、感染予防対策をしっかり取り、身も心もほっこり癒やされましょう。
コメント