仏教のお経を書き写す写経、自分とは関係ない世界だと思っていませんか?
実は時間に追われる社会人の間で、心をリラックスさせる時間を求めて写経をする人が増えているんです!
習字の授業以来毛筆と縁がなかった私ですが、癒しを求めて五反田にある薬師寺東京別院にで写経体験をしてきました。
写経初体験の私でも、ゆったり心やすらぐ体験をすることができたんです。
そんなにリラックスできるもの?写経初体験でも大丈夫?
そんな疑問を解決するべく、薬師寺東京別院での写経体験の魅力と流れをご紹介します!
写経を通じて、静かに心をリラックスさせる時間を作ってみてはいかがでしょうか。
写経のリラックス効果は本当?
写経とはお経を書き写すことを指し、本来仏教の信仰では選ばれた僧侶のみに許される行為だったと言われています。
それが現代、心をリラックスさせるための方法として人気になったのはどうしてでしょう?
体験を振り返ってみて、私なりに写経ならではのリラックスポイントを2つ発見しました!
うまくやらなくてもいい安心感
筆を使ってお経を写すなんて、何だかレベルの高いことのような気がしませんか?
でも実は写経をするとき大事なのは、お手本を忠実になぞるということ。
うまく書こうとしなきゃというストレスが一切ないんです!
みんな自分のことに集中している空間。
人の目は全くないので、うまいも下手も気にならない!
なぞることに集中すると仕事や人間関係でのストレスからも離れられ、文字を書くことによる脳の活性化効果と相まって、とてもリラックスした状態を保てるんですね。
毎日ではなくても、定期的に写経に没頭したくなる気持ちがよ~くわかりました。
写経道場のほどよい異世界感に安らぐ
私は写経道場に一歩足を踏み入れて、「こんなに独特で静かに時間が流れる場所が、普段生活している東京にあるんだ」とすごく穏やかな気持ちになりました。
場内はお香や墨の香りが漂っていて、お釈迦様の像や壁の模様などお寺ならではの装飾でいっぱい。
そして、しんと静まりかえった独特の雰囲気に包まれていました。
知覚的にだけでなく、人が他にもいるのに誰もが自分に集中している空間にも安心感があるんです。
普段誰に見られているわけでもないけど、人の目が気になる瞬間ってあるよね。
写経道場にいる間はその感覚が全くないので、家や職場では味わえない異世界の雰囲気にやみつきになる人が多いのではないでしょうか。
初体験のときに嬉しいポイント
「お寺や習字に馴染みがないけど写経なんてできるのかな?」と若干緊張しながら体験に行った私。
写経経験なしの代表として、これなら初体験でも安心だ!と思えた嬉しいポイントを共有させてください!
一から作法を教えてもらえて不安解消
私が体験前に一番不安だったのが、お寺でのマナーを知らなさすぎるということ。
お寺という神聖な場所だからこそ、しきたりや作法は少し気になってしまいますよね。
私は受付手前でどぎまぎしていましたが、係の方が「初めてですか?」と声をかけてくれたおかげで受付はスムーズに終了。
さらに、10分ほど写経のやり方や写経道場内の作法を先生のように丁寧に教えてくれるんです。
写経の細かい流れは、のちほどまとめてお伝えしますね!
お寺だからこうしなさいという難しい作法もほとんどなく、初めてでも気負うことなく始めることができるのは嬉しいですね!
自由に途中休憩できる
お寺の方によると、写経体験はおよそ1時間半~2時間が目安。
長時間座って慣れない筆で書き続けるの、ちょっと大変そうですよね。
僧侶の修行のイメージから、集中して一気に終わらせないとと思いがちですが、自由に休憩時間を取りながら自分のペースで書き進めることができるんですよ。
道場の外に出れば飲食やトイレ休憩もOK!
私は2時間半ほどで全ての体験を終えましたが、目安の2時間を超えたからと言って声をかけられたりすることもなく、心ゆくまで自分の時間を堪能できましたよ。
アクセス抜群&持ち物いらずで気軽に足を運べる
薬師寺東京別院は、気軽に足を運べるのも魅力の一つだなと思います。
最寄りの五反田駅から徒歩7~8分で、写経体験は毎日受付しているんですよ。
薬師寺東京別院
- 住所:〒141-0022 東京都品川区東五反田5丁目15番17号
- 最寄り駅:五反田駅 (山手線:東口駅前交番から徒歩7分)(都営浅草線:A4・A7出口から徒歩7分)(東急池上線:徒歩8分)
- 受付時間:毎日 午前9時〜午後5時
- 納経料:2,000円
- 持ち物:不要
- 予約:不要 ※5人以上の場合は事前に連絡するとスムーズ
- 電話番号:03-3443-1620
更に月に2回、通常の受付時間に加えて午後6時~午後9時も受け付けているので、仕事終わりに行くことも可能。
詳しい日程は公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
時間や交通面の手軽さの他にも、手ぶらで体験できるのでとっても便利ですよね。
写経のやり方
写経は初めてでも気軽に体験できることがわかってきましたね!
お次は「やってみたいな~」とウズウズしてきたあなたへ、薬師寺東京別院の写経体験の流れと作法を簡単にまとめてご紹介します。
ここで予習すれば、あなたの初めての写経体験がもっとスムーズになること間違いなしですよ。
申込用紙を記入して選択項目をチェック
まず受付に行く前に、申込用紙に名前と住所を記入します。
ここで記入した情報は、納めたお経数の記録と、納経通知はがきを送る目的で使われるそう。
納経完了はがきが届くのは最初の1回だけ。はがきには奈良薬師寺の参拝券がついてるよ。
申込用紙を受付に提出して納経料2,000円を支払うと、写経の目的や作法を説明をしてくれます。
説明の中で、いくつか自分で選ぶ項目があるのでまとめておきますね。
- 3種類のお経の内どれを書くか
- 筆と鉛筆どちらで書くか
- 輪袈裟(わげさ)をつけるか
お経は3種類ありますが、写経をするのが初めてなら最も一般的で文字数の少ない般若心経(はんにゃしんぎょう)がおすすめだそう。
私は般若心経でも2時間半かかったので、おすすめを選んでおいてよかったです!
輪袈裟(わげさ)は僧侶の正式な身だしなみの1つで、写経中首にかけて使います。
強制ではありませんが、つけると自然と気持ちがシャンとする感じがしたので、つけてみるのがおすすめですよ。
写経道場に入堂して改めて作法を確認
写経道場に入堂するときは、入り口に置いてある小さな象の香炉をまたいで身体を清めるのが鉄則!
道場内には間隔をあけて席が並んでいるので、好きな席を選んで座ります。
私が行った休日の昼間は10人ほど人がいたけど、十分間隔を空けて座れたよ。
各机の上には、作法とお経の簡単な現代語訳が書いてある紙が置いてあるので、目を通しましょう。
- 写経前に合掌して「写経観念文(同紙に記載)」を読むこと
- 道具一式は写経終了後も机の上に置いておくこと
- 輪袈裟は一時退堂時は外して写経終了後に返却すること
墨をすってお経を書き写す
薬師寺での写経は墨をするところから始まります。
水差しに水が入っているので、入れすぎに注意しながら硯の平面に水を500円玉ほどのサイズ垂らし入れます。
水っぽくなると文字がにじみやすいので、まずは少し入れてから足していくのがいいですよ!
墨をするときは、水に少しとろみがつくぐらいを目安にすればOK。
お手本を写経用紙の下に挟み込んで、上からなぞっていきましょう。
ここからは各々のペースで書き進めていくのみです!
書き終わったらお釈迦様の元に納める
お経を先後まで書き終わったら、道場正面のお釈迦様の前にお経を持っていて合掌と一礼。
お経を香炉の上にかざして、奥から手前へと往復するように3回くるくる回します。
しっかりお香をまとわせたお経を納経盆に納めたら、願い事をしましょう!
健康第一。明日いいことありますように。どんな願い事でも大丈夫!
最後に仏様にお礼の一礼をし、道場を出て写経体験はすべて終了!
2時間半写経に集中してみると、心が一度リセットされてふっと気持ちが軽くなったような気がしましたよ。
まとめ
今回は写経をしたことがない方に向けて、で私の初めての写経体験とその魅力をお伝えしてきました。
やってみると全く堅苦しいものではなく、好きなペースで自分に集中することができる時間になりましたよ。
あまりにも気に入ったので、今後も月に1回くらい通うつもりです!
- 写経=お手本をなぞる!うまく書こうとしなくていい
- 静かな時間が流れる異世界のような空間に安心できる
- 写経の作法は丁寧に教えてくれるので心配ご無用
- 自由に休憩を取りながら自分のペースで書き進められる
- 毎日受付OK!手ぶらで気軽に足を運べる
癒しが欲しいとき、自分をゆっくり見つめたいときには、ぜひ薬師寺東京別院に足を運んで写経を体験してみてくださいね。
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