先日、茨城県の笠間市というところに行ってきました!
友人への誕生日プレゼントに陶器を贈るためです。
笠間市は、「笠間焼」という焼き物の産地で、そして自然が豊かなところ。
訪れたのは11月中旬、まさに紅葉が見頃でした♪
赤や黄色に染まる紅葉の町に、笠間焼のショップが点在していて、「芸術の秋」という言葉が思い浮かびましたよ!
とても良い雰囲気だったので、笠間市について紹介したいと思います。
笠間市と笠間焼
「笠間市」について、茨城県出身の方はもちろん、陶芸がお好きな方からは知られているかもしれません。
「どういう町なの?」「どうして陶芸の産地になったの?」
笠間という地域のこと、笠間焼のこと、ご存じない方にも知ってもらえたらと思います♪
笠間市ってどんなところ?
笠間市は、茨城県の中央部に位置しています。
日本三大稲荷の一つとして数えられている笠間稲荷神社があり、神社を中心に栄えた町です。
また、かつては、笠間の佐白山という場所に、笠間城がありました。
笠間城は、1235年頃に完成し、歴代の笠間領主の居城でした。
1873年に廃城となり、現在は堀の跡・石垣が残っています。
そして、笠間と言えば、やっぱり笠間焼。
笠間焼は、笠間の名産品で、観光資源としても大きな役割を担っています。
笠間焼の歴史を簡単に紹介
関東で最も古くからある焼き物だそうですよ!
始まりは、江戸時代中期の安永年間(1772〜1781年)にさかのぼります。
現在の笠間市の陶工が、滋賀県信楽町の「信楽焼(しがらきやき)」の陶工の指導で窯を築き、笠間焼が誕生したらしいです。
店先などで見かける、陶器のたぬきの置き物が、信楽焼ですよね。
ちなみに、笠間で修行をした陶工が、栃木県の益子町で窯を築いて「益子焼」が生まれたそうです!
信楽焼を親に、益子焼を兄弟に持つ笠間焼。
戦後に、プラスチック製品が登場したことで、笠間焼の危機もあったそうです。
官民一体で笠間焼を保護する活動を経て、平成4年に伝統工芸品に指定。
伝統を守る一方で、新たな技法も生み出され、笠間市は焼き物の産地となったのですね。
笠間焼の特徴
笠間焼は、笠間地域で採れる土を使って作られていて、この土は、花崗岩(かこうがん)質で鉄分を多く含んでいます。
そのため、色付けせずにそのまま焼くと赤黒い陶器になるそうです!
そして、笠間焼の大きな特徴は、ずばり「自由」であること!
笠間地域で採れる土を使い、笠間の地で焼いた陶器であれば、色味や柄に縛りがないみたいです。
そのため、陶芸家によって、作風は様々。
笠間焼は、古い歴史があるということで、堅苦しいような伝統があるのかなと思いましたが、意外にも自由度が高く、歴史と新しさを兼ね備えている焼き物なのですね。
上の写真のマグカップは、これから紹介するショップ「きらら館」で見つけたもの。
葉っぱの柄が入っていて、かわいい♪
「これでコーヒーを飲んだら美味しそー!」と、ひと目で気に入り、購入しました。
ショップ紹介
笠間焼のショップが点在するギャラリーロードという通りがあります。
多くのお店は、いろいろな陶芸家の作品を販売しています。
お皿一つでも、いろいろな形・色味・柄があるんですよね。
「自由」が特徴の笠間焼ということもあって、陶芸家によって世界観が様々で、「土」からこんなに異なる芸術品が生まれるのか!と驚きます(笑)
同じ色や柄にしても焼き加減によって、微妙に異なるので全く同じものがないのです!
一点物に弱い私は、数ある中から、お気に入りを見つけるのが楽しいです♪
ギャラリーロードにあるショップの検索はこちらから。
ギャラリーロードにあるショップの中から、個人的におすすめ3選を紹介したいと思います!
回廊ギャラリー 門
多くの陶芸家の作品を販売しています。
お店に入ると、なんだか良いものが見つかりそうな雰囲気。
「回廊ギャラリー」という名の通り、建物を上から見ると、カタカナのロの字型をしていて、通路の両側に作品が並んでいるという感じ。
素人の観点で、しかも言葉が合っているか分かりませんが、本格的な「陶器」としての笠間焼を販売していると思います。
「渋み」があるというか、色味や柄などシンプルなものを取り扱っている印象です。
購入したものの発送もしてくれます。
きらら館
こちらも多くの陶芸家の作品を販売。
「回廊ギャラリー 門」に比べると、カジュアルな印象で、動物のモチーフ、花柄、北欧系の可愛い絵柄などが入った作品が販売されています。
マグカップが充実していて、「このマグカップでコーヒーを飲んだら美味しいだろうな」とつい欲しくなってしまいます。
こちらのショップも購入したものを発送してくれます。
ギャラリー舞台
まず、建物外観が可愛くて、おしゃれなカフェみたいです!
中に入ると、猫など動物をモチーフにしたものなど可愛らしい作品が並んでいました。
私が笠間焼のショップで、一番最初に入ったお店なので、「笠間焼ってこういう可愛いのがあるんだ!」と知った・印象に残ったお店です。
景色も見て!紅葉スポット
ここまで、笠間焼の紹介をしてきましたが、ガラッと変わって、紅葉の話題です(笑)
「芸術の秋」というテーマで、陶芸という芸術作品に触れながら、紅葉スポットをめぐる散策はいかがでしょうか?
笠間は小高い山に囲まれてて、また個人的には公園が多い印象を持ちました。
自然豊かで、紅葉スポットも多いので、紅葉スポットをいくつかご紹介します!
笠間芸術の森公園
まさに、笠間の芸術と紅葉が一緒に楽しめる公園です!
そして、とにかく広いです。
「茨城の新しい文化の発信基地」になるよう、伝統工芸と新しい造形美術をテーマとしています。
そのため、野外コンサート広場・イベント広場など発信の場、茨城県陶芸美術館・「笠間工芸の丘 KASAMAクラフトヒルズ」・茨城県立笠間陶芸大学校のような学びの場があります。
なかでも珍しいのが「陶の杜」。
屋外の自然をそのまま活かしたヒノキの森に、29名の陶造形作家の17作品を展示しています。
また、「あそびの杜」は自然のなか、子どもたちがのびのびと遊べる遊具があります。
公園内は、そのままの自然が多いので、ところどころで紅葉を見ることができます。
笠間芸術の森公園のイベント情報・お知らせなど、笠間市公式ホームページもしくは、茨城県のホームページでご確認ください。
北山公園
小高い山の上にある公園で、事前予約でバーベキューやオートキャンプもできます!
車でのアクセスがおすすめ。
園内には、大小の駐車場が何ヶ所かあり、駐車しやすいです。
「北山公園管理事務所」を中心として、木々、池、北山弁財天、展望塔などがあります。
なかでも、長さ161mのローラーすべり台は、子どもに人気!
公園管理事務所で、滑るときにお尻に敷くマットを貸し出しているので、手ぶらでも安心です。
ローラーすべり台の近くには、高さ23mの展望台があり、景色を360度パノラマで楽しむことができます。
展望台とローラーすべり台は、公園内で高い位置にあり、急な坂道を登らないと行けないです。
運動不足にも効くかもしれません(笑)
木々がたくさんあり、紅葉がきれい!
公園管理事務所近くに、「新池」という広い池があり、鴨や鯉がいます。
のびのびと遊ぶことができるので、子ども連れのご家族が多いです。
公園管理事務所では、バーベキュー場・キャンプ場の受付、案内窓口があり、また新池を眺めながらの休憩もできますよ。
訪れる際は、北山公園のお知らせ、施設ガイドをご確認ください。
佐伯山麓公園
こちらも高台にある公園です。
標高182m、かつて笠間城のあった佐白山の麓にあり、細い坂道を登ると、小道を挟んであります。
正直、公園そのものは、そんなに広くないですが、遊具があるのでお子様と楽しむことができます。
そして、公園内の赤いもみじが綺麗!
桜の木もあり、春は桜を楽しめるそうですよ♪
佐白山麓公園のアクセスやマップは下記をご確認ください。
まとめ
- 茨城県笠間市は、笠間焼の産地。
- 信楽の陶工からの指導を受け、笠間の陶工が窯を築きました。
- 焼き物としては関東最古の歴史があります。
- 笠間焼は、笠間で採れた土を使っている、笠間の地で作られたという条件以外、色味・柄・形など自由に表現できることが特徴です。
- 笠間焼のショップは、ギャラリーロードという通りに集まっています。
- 笠間は自然が豊かで、公園など紅葉スポットが多いです。
笠間は芸術の秋を満喫できる町。
町が芸術を推していて、そして自然がいっぱいだからです!
散策をしながら、お気に入りの笠間焼と、紅葉スポットを見つけてみてはいかがでしょうか?
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