皆さんは、熊本に火祭りがあるのはご存じですか?
熊本県阿蘇市『阿蘇神社』で行われる火振り神事。
それから今回ご紹介する熊本県熊本市西区松尾町近津の火の神祭り
私が「火の神祭り」を知ったのは6年前のことです。
祖母の生まれ育った近津の親戚の集まりで、祖母の生家に集まったときに母の「近津には火祭りがあるとよ」の一言でした。
祖母も、幼少の頃から観ていた「火の神祭り」。
熊本の祭りと言うと・・・ほとんどの方が火の国まつりとイメージされる方のほうが多いと思われがちかもしれません。
熊本在住の方すら、あまり知っている方は少ないようです。
ここ数年は地元のテレビ局や全国のニュースでも取り上げられて放送されていますし、有名人の方がゲストとして迎えられたりして知られるようになったようです。
火の国祭りは、1000年続く由緒ある祭りです!
今回は、熊本市西区松尾町近津で火の神祭りの魅力!について書いていきたいと思います。
『火の神祭り』の舞台、熊本市西区松尾町近津
まず、「火の神祭り」を語るには熊本市西区松尾町近津のことを語らなけれいけませんね!
私は、幼い頃のお出かけと言ったら近津でした。
その当時、近津と言っても中々ピンと分かる人が私の周りにいませんでした!
松尾町近津は元々は、現在は消滅した飽託郡飽田町の村の一部で、1955年(昭和30年)4月1日に熊本市に編入します。
海沿いの国道501号線にある港町で漁業が盛んで、みかんが美味しい町です。
祖母が91歳まで長生きしたのは近津の漁業と自然に囲まれた町で育ったからだと納得出来るような素敵な町ですね。
私も、幼い頃は近津のみかんを食べて育ちました。
近津のみかん以外は食べたことないくらい近津のみかんが大好きでした。
冬休みが明けると必ずいつも腕が黄色になって登校していたことを思い出します。
みかんの収穫は秋というイメージでしたが、みかんの品種によっては、夏に実がなるみかんもあるんですね!
今の時期は、意外と忙しくないのか、コロナの影響で外に出ている人と全くすれ違いませんでした。
私が頻繁に遊びに行っていた幼少時代は、一人で歩くのが怖いくらい溝が広く道路が狭く感じていました!
30年以上振りの今回は、昔に比べたら整備されて広くなったなぁと思いました。
「火の神祭り」って!どんな祭り?
火の神祭りは、毎年10月14日に熊本市西区松尾町に鎮座する近津鹿島神社で、旧社格は村社で行われています。
また一説では、1000年以上前に朝鮮半島から攻めて来た海賊と住民たちとの戦いを偲んで始まったとも伝えられています。
近年は、朝鮮半島から来た海賊と住民たちの様子を祭りで再現しています。
男性達が、攻め手と守り手となって実際に火を投げ合う珍しい!お祭りです。
激しい攻防戦は迫力があります。
境内のあちこちに火の粉が飛び散って観客からは歓声が上がります。
ときには「もっと攻めろや!」などの罵声!?おちょくった祭りを盛り上げる歓声もあります。
今は、昔に比べて穏やかに祭りは行われています。
50年近く前は、ヤジに腹を立てた参加者とヤジを飛ばした人との乱闘騒ぎも遭っていたいたそうですよ!
下記は、鹿島神社の日中の様子を撮った画像です。
お正月じゃないけど締め飾りがついています。
近津近辺でも締め飾りがついたままの家や個人の商店を何件か見かけました。
同じ熊本でも地域によっては年中、何か意味が締め飾りがついたままの地域があるものだと思いました。
火の神祭りと何か関係があるのでしょうか?
何か!会議をしている様子の絵でしょうか?!
和やかに会議をしているようにも見えますし、深刻な面持ちで会議しているようにも見えます。
第2次世界大戦で亡くなった方の慰霊碑だと思いますが!
慰霊碑を建てる為に寄付をされた方の名前が載っていた石碑が少し離れて建ててありました。
火の神祭りの現在
2020年は「新型コロナウィルス」の猛威で火の神祭りが中止になったのは仕方ないと思いました。
コロナウィルスが流行る前から火の神祭りでは大量のシイの木が燃やされます。
近年では祭りで使われるシイの木が不足していて火の神祭りが終了するという話が持ち上がっているとも言われているそうで、
1000年以上も受け継がれている由緒ある祭りが中止が続いたり終了したりするのは凄く悲しく思います。
これも時代の流れなのでしょうか?!
下記は、2019年に私が撮影した祭りのフィナーレの動画です。
まとめ
今回は、熊本県熊本市西区松尾町近津で1000年以上続いて行われている「火の神祭り」と、松尾町近津の魅力を紹介しました。
- 熊本県熊本市西区松尾町近津は漁業が盛んで、みかんが美味しい町
- 松尾町近津には1000年以上続く「火の神祭り」が毎年、10月14日に開催される
- 火の神祭りは、男性が攻め手と守り手となり火を投げ合う珍しいお祭り
- フィナーレの様子は見どころ
- 大量のシイの木の確保が難しく、祭りの存続も危険な話題がある
ぜひ魅力あふれる火の神祭りを一度見に行ってみてください!!
コメント