日光大使館別荘公園は魅力いっぱい!国際避暑地の歴史とふれあおう!

関東エリア

栃木県西部に位置し、いろは坂を登りきったところにある、奥日光の入り口としての名所・中禅寺湖

霊峰・男体山の噴火の溶岩で渓谷がせき止められてできた湖で、海抜1,269mの日本一標高の高い「天空の湖」として知られています。
周囲25km・最大水深163mと水深が深いため、冬でも凍ることがなく、四季折々の美しい景色がみられることから、明治から昭和初期にかけて外国人の避暑地として賑わっていました。

標高が高いことから、夏でも快適な気候の湖周辺では各国大使館の別荘が多く建てられています。

その中でも、現在は使われなくなっていて、一般に公開されている別荘を紹介します。

 

基本情報

住所   栃木県日光市中宮祠2482
電話   0288-55-0880(日光自然博物館)
開館時期 4月1日~11月31日
開館時間 9:00~17:00(時期により変動あり)
休館日  6月~10月までは無休
4・5・11月は毎週月曜日が休館(祝日の場合は翌日)

 

英国大使館別荘記念公園

専用の駐車場はなく、湖畔の県営無料駐車場・歌が浜駐車場に止めて、湖岸の遊歩道を15分ほど歩いていきます。

湖を眺めながら新緑のトンネルのような遊歩道で、軽いウォーキングをしているようで、とても気持ちがよいです。

新緑のトンネルを抜けると視界の先に黒い壁の和風の建物が現れます。

湖畔に面した建物は広い広縁になっていて、湖の風が気持ち良さそうです。

入口に券売機があります。

観覧料  大人 200円  小人100円
イタリア大使館別荘記念公園との共通観覧券
大人 300円   小人150円
隣のイタリア大使館別荘記念公園とセットで購入するほうのが安いです。
外観は和風の作りなのに、中は異国情緒あふれる作りになっています。

1階展示室

この建物は、奥日光の国際避暑地としての原点になった大使館別荘です。

イギリスの外交官として明治維新に大きな影響を与えたアーネスト・サトウが、奥日光の自然が故郷のイギリスの風景に似ていることから中禅寺湖の湖畔の南岸に1896年に山荘を建てました。
その後、英国大使館別荘として2008年(平成20年)まで利用されていて、修復ののち一般公開されました。

当時使われていた部屋が2か所とも展示室として利用していて、家具やノートなどが展示してあり、壁には、アーネスト・サトウの生涯を紹介してある年表と国際避暑地としての歴史や奥日光の自然の豊かさと素晴らしさを、資料や写真で展示してある。

サトウの次男で植物学者・武田久吉さんが、この場所に別荘を建てるのに選んだ理由や建物の特徴などが紹介されています。説明が長いので途中省略し読みました。

湖に面している広縁にはソファーが並んでいて、中禅寺湖を眺める事ができます。
何もさえぎるものがなく、一度座ってしまうと立ち上がることが出来ないくらいゆったりしてしまいます。

2階展示室

こちらも2か所のお部屋が使用されています、サトウが活躍した時代・イギリスでは、文化・芸術が花開いた時期で、手仕事の復興と産業デザインの改良を目指した「アーツ・アンド・クラフツ運動」などイギリスの文化を説明した展示になっています。

もうひとつのお部屋は「英国文化交流室」と「南4番Classic]カフェが併設されています。

駐日英国大使館シェフの監修を受けたというスコーンと紅茶のセットがいただけます。

ゆったりとした席の配置とクラシックな家具、そしてキレイな景色を眺めながらいただくと、とても優雅な気持ちで過ごせます。

他にも、紅茶メレンゲクッキー・ショートブレット・マカロンクッキー・イチゴジャムなどのお土産メニューもあります。

営業時間  10:00~16:30   (季節により変動あり)

2階の広縁は低いですが柵が作ってあり、ソファーが並んでいて景色を眺めることができます。
柵が湖の景色を邪魔することなく堪能することができます。

 

イタリア大使館別荘記念公園

イギリス大使館別荘から木々のなかを歩いて5分ほどのところにあります。
こちらは、洗練されたオシャレな作りのイギリス大使館別荘とは違い、内外観ともに杉の皮が使われていて、周囲の自然にマッチした純和風の建物です。

昭和3年にイタリア大使館の別荘として建てられました、平成9年(1987年)まで歴代の大使が使用していました。

1階展示室

大使とその家族が別荘滞在中は使用していたそうで、書斎・居間・食堂のワンルームとなっていて、湖が望める広縁へとつながっていて、建具・家具などは当時のままだそうです。

広縁にも、ソファーが並んでいて中禅寺湖・半月山・八丁出島を眺める事ができます。イギリス大使館別荘とはまた違う景色を見ることができます。

食堂の隣に当時使われてい休憩室があり、そこにカフェがあります。コーヒーやクッキーなどが楽しめます。
こちらのカフェはガラス張りで木々におおわれているので、湖を眺めながら過ごすということはできないのですが、木々を見ながらお茶をするのもまた趣があって落ち着けますよ。

営業時間 9:30~15:00

2階

中禅寺湖を眺めるように寝室が4部屋並んでいます。
どの部屋からも中禅寺湖が眺められるようになっていますが、ベランダや広縁がないので、座ってくつろぐということはできません。

見晴らしがとても良いので、ベランダが作られていないのが、少し残念な気がしました。

ベットや机などが当時使用していた物が展示されています。
部屋でくつろぐというよりは、1階で家族みんなで過ごすことを大切にするための作りなのではないのかな、と思える雰囲気のお部屋でした。

このイタリヤ大使館別荘は湖に下りることができて、桟橋もあるので湖面の風を感じる事ができるし建物を正面から見る事ができます。
改めて建物を見ると自然に溶け込んでいて、とてもステキな建物でした。

 

天然かき氷

日光は天然氷を生産していることで有名で、夏の時期はその氷を使ったかき氷が食べられるお店がいくつかあります。

中禅寺湖の周りでも天然かき氷を食べられるお店は何件かありますが、湖畔を眺めながら食べられる「スプーン コーヒーショップ」がおすすめです。

小さいお店で「天然かき氷」にのぼりが出ていないと、見過ごしてしまいます。店内は湖面に面したほうはガラス張りになっていて、湖を見ながら食べる事ができるので最高のロケーションです。

天然かき氷は4種類あり、イチゴ・イチゴミルク・あずき・あずきミルクです。
イチゴミルクを注文しました。見た目ふつうのかき氷と同じなのですが、スプーンを入れるとフワフワ、口に入れるとフワフワの食感がすぐに溶けてしまいました。
天然かき氷は急いで食べても頭が痛くならないし、口の中も冷たくなることはないので食べやすいです。
夏になると食べたくなるのですよ。

コーヒーはもちろんピザ・チーズケーキなどのカフェメニューもあるので、湖を見ながらのんびりした時間が過ごせます。

住所 日光市中宮祠2478
電話 0288-55-0022
不定休

 

まとめ

国際避暑地としての歴史を感じることができます。

・どちらの大使館別荘も中禅寺湖を最大限に堪能できる建物となっています。

・とても静かなので一日中本を読んだり、絵を描いたりしてゆっくり過ごしたいです

・天然かき氷はフワフワ・トローつと口溶けがよく最高の食感です。

避暑地としてキレイな景色、静かな空間、豊かな自然のなかで、ゆっくりと落ち着いた時間を過ごしたことが感じられるところなので、日頃の忙しい生活を忘れ疲れた心を癒すのに、一度訪れてはいかがでしょうか。

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