宇都宮市の中心地より少し北側に、かつて地元の子供たちで賑わっていた「市営水上公園プール」がありました。
しかし、2011年の東日本大震災による被害と老朽化にともない閉園しましたが、宇都宮市が新しい市民の憩いの場所と災害時の活動拠点のしての機能を兼ねそろえた公園として再整備されて、2021年8月12日にリニューアルオープンしました。
ニュースや新聞などでも取り上げられて、子供の頃「市営水上公園プール」には、よく遊びに行っていたので懐かしさもあり、どのように生まれ変わったのか知りたくて、早速行って来ましたので紹介したいと思います。
市営水上公園
宇都宮市の中心を流れる田川と支流の小さい川に挟まれた幹線道路沿いにリニューアルオープンしました。
田川の土手はサイクリングロードになっていて、多くに人が散歩やジョギングをしています。
その田川沿いからも、公園に入ることができますし、公園の入り口には14台ほど停められる駐車場があります。
道路の反対側に県の施設があるので、そこの駐車場を利用すると良いです。
プールがあるときも、こちらの駐車場を利用したいました。
もちろん、駐輪場もありますよ。
黄ぶなの形
公園の形は宇都宮の厄除けの伝統の玩具「黄ぶな」の形をしていて、顔の目の部分は地面から吹き出る噴水になっています。
目の噴水の両側にはそれぞれ年齢の違う子供ようの遊具があります。
一つは1歳~3歳までの遊具でその年齢以外の子供は入れませんので、安心して遊ばせることができますし、遊具も小さい作りです。
もう一つは大型遊具で、短いながらもボルダリングとジャングルジム・滑り台が付いています。
それと小さいのですが、お店屋さんごっこができる遊具もついていて、一つでいろいろ遊ぶことが出来ますし、とても考えられている遊具だと思います。
芝生広場
体の部分は広い芝生広場になっていて、走りまわったり、ボール遊びをしたりといろいろできる、広さです。
体の形に合わせて周りにベンチが並んでいて、桜の木も数本植えてあります。
この桜は12月と4月に2回花の咲く「下野乙女」という種類だそうです。
「下野乙女」とは、八重桜で真冬の下でも淡いピンクと白い小さな花が咲くそうです。
ベンチが近くにあるので、咲くのは冬ですが日中の暖かいときなどは、一足先の花見が楽しめます。
冒頭でも書いたように、この公園は災害時の活動拠点となっていますが、このベンチは座面を外すとかまどになっていて、災害時の炊き出しに使用することを想定して設置されたそうです。
そして、マンホールは簡易トイレとしての機能と田川の増水した時の貯水タンクとしての機能を兼ね備えています。
令和元年10月の台風19号の豪雨で、宇都宮の中心を流れている水量の少ない流れの田川が氾濫して、宇都宮駅前を中心に住宅地が浸水被害にあいました。
総合病院や福祉施設なども被害にあったことから、市内に入る手前のこの公園に貯水タンクの機能を持たせて、浸水被害を防ぐ役割をするそうです。
芝生広場を見ていると、そんな大切な機能があるとはわかりませんし、子供たちが楽しく遊べる場所であり市民の憩いの場所です。
健康広場と休憩広場
尾の部分には市営の公園なのか健康遊具がいくつかあり、田川沿いのサイクリングコースから入ることが出来ます。
健康遊具
健康遊具には「大人用」とシールが貼られていて、使い方も貼られています。
背伸ばしベンチやぶら下がり棒・手すりの付いた平均台など、説明書きが付いているので使い方が分からないということはありません。
大人向けの健康遊具なので、寝たきり防止や筋力強化のための物だとわかりますが、この2つは子供が使っても楽しいのではないかとおもいます。
ひとつは「反射トレーニング」という数字を回転させる遊具です。
説明文には「視力回復効果」とありますが、数字の位置がランダムなので回転させるのに慣れてきたら、何秒で出来るかの勝負ができると思います。
あとひとつは、「ジャンプステップ」で、その名の通り手すりにつかまって、ジャンプをして太ももの筋肉を鍛えるのだそうですが、ただ飛んでいるだけなら楽しい遊具になると思います。
楽しく健康を維持する目的の遊具ばかりです。
お散歩ついでに手軽にできますね。
休憩広場
尾の形に沿ってベンチが置かれている広場になっているので、川風を感じながら休憩したり子供たちが遊んでいるのを眺めているのも良いですね。
公園の外周が「黄ぶな」の歩道になっていて330mほどあるそうなので、ウォーキングやお散歩に最適だと思います。
東側支流の橋を渡ると隣の「にしき公園」にも行けて、こちらも遊具があるので一日中いても飽きることはないと思います。
アクセス JR宇都宮駅から関東バス・竹林経由富士見ヶ丘団地行き
「河内庁舎正門前」下車すぐ
まとめ
・幅の広い年齢層に対応できる公園となっている。
・幼児用の遊具がある公園は、他の子供を気にすることなく安心して遊ばせられる。
・年2回(4月・12月)咲く八重桜がある。
・防災機能を兼ね備えているということを知らないと、どこに付いているのかは分からない。
・利便性が良く、マンションや住宅地が多いので市民の憩いの場所としては最適です。
夏になると市営プールに行くことが当たり前になっていて、閉園になることが寂しくもあり残念でしたが、リニューアルされた公園を見て一年中遊べて、お花見も楽しめる公園に生まれ変わったことは嬉しいです。
今度は子供の時とは違う楽しみ方ができる公園になりましたので、皆さんも体を動かしたりお花見を楽しんだりできる公園に生まれ変わったので、一度訪れてみてはいかかでしょうか。
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