八重山(やえやま)諸島は、石垣島、竹富島など12の有人島と多くの無人島からなる島々です。
そんな八重山諸島の真ん中に小浜島という小さな離島があります。
サトウキビ畑や牧草地、透き通る海が広がる、自然を感じられる島だよ。
私は夫婦で、八重山諸島を4泊5日で巡る旅行の1日小浜島で観光したのですが、元々は小浜島に行く予定はありませんでした。
訳あって、元々予定していた竹富島日帰り観光が出来なくなったので「もう1日あるなら行きたい」と思っていた小浜島観光へ、急遽計画を変更することになったんです。
突然の変更で乗り気ではなかったですが、小浜島の美しい景色に心から来てよかったと感じました。
フェリーでのアクセス方法、事前に知っておきたい小浜島での移動手段、実際に観光して考えたモデルコースについてお伝えします。
小浜島は2~4時間で観光スポットを回れるよ。
アクセス方法はフェリーのみ
小浜島には空港が無いため、アクセスするにはフェリーを利用するしかありません。
石垣島にある石垣港離島ターミナルから、小浜港へ向かう便に乗船しましょう。
ターミナルには、八重山観光と安栄観光の2つのフェリー会社があり、両社とも運賃と所要時間は一緒ですが、運航時間や運航本数が少し異なります。
- 小浜島までの所要時間:約25~30分
- 運賃(中学生以上):片道1400円 往復2700円
運航時間や運航本数はシーズンによって異なるから、各会社の公式サイトで最新情報を確認してね。
また、チケットの購入はターミナル内のカウンターでも出来ますが、オンライン予約の方が少しお得に購入できて並ばずスマホで購入できるのでおすすめです。
両者とも料金は、片道1350円・往復2600円と50~100円安くなります。
- 八重山観光:直近の便もネットから予約可能
- 安栄観光:乗船日の前日18時以降の予約はネットでは対応していないため、電話か窓口で問い合わせる必要あり
小浜島での移動手段は?
小浜島は、外周だけで約16.5kmあり坂道も多いので、徒歩で島内全体を回るとかなりハードで、時間もかかります。
観光バスもあるけど、1時間10分程で終了するから、ゆっくり観光したい方には物足りないかもしれないよ。
また路線バスやタクシーもないので、移動手段としてレンタサイクルやレンタカー、レンタバイクを利用することをおすすめします。
フェリー乗り場から徒歩1~2分の場所に、3カ所ほどレンタルできるお店があります。
1時間レンタルした場合の相場は、
- 自転車:300~350円
- 電動自転車:550円
- 軽自動車:2500円
- 1人乗りスクーター:700~800円
- 2人乗りスクーター:1100円 ※小型自動二輪免許以上が必要です
となっています。
レンタサイクル
レンタサイクルは心地よい風を感じながら移動できて、安い値段で利用することができます。
しかし、天候に左右されやすいですし、島内は坂道が多いので普通の自転車だとかなり体力を消耗します。
私たちは後日アクティビティツアーに参加したのですが、30代の男性参加者さんが、「小浜島を普通の自転車で1周するより、今日のシュノーケリングやカヌーの方が楽だった。」と話していました。
若い男の人がアクティビティより疲れるほどだから、体力に自信のない人や、他の予定に体力を残したい人は、電動自転車をおすすめするよ。
レンタカー
レンタカーは、天候に左右されず、アップダウンの多い島内も快適に移動できます。
小浜島は温暖な気候なので冬場以外年中暑いですが、レンタカーであれば、エアコンを使い涼みながら回ることができますね。
レンタバイク
私たちは、なるべく安く楽に移動したかったのと、私が原付バイクを運転できず夫は普通自動二輪の免許も持っていたので、夫に運転してもらう形で2人乗りスクーターを選びました。
バイクは小回りがきくので道を間違えたりしても融通がききやすく、疲れることなく気持ちいい風を感じながら移動できたので、小浜島を観光するならバイクが1番だと感じました。
ただ、雨風をしのげない上に、濡れた道路で滑る可能性もあるので、天気が悪い日の利用は避けた方がいいですね。
バイクは風を切りながら走るから、走行中は目の乾燥が気になったなあ。
南国の日差しから目を守る意味も兼ねて、サングラスの装着をおすすめするよ。
小浜島の6カ所を巡るモデルプラン
私たちが実際に観光した中でおすすめしたいスポット6カ所を、島内を反時計回りに回るモデルプランとなっています。
海水浴やアクティビティはせず、観光スポットだけを周っていくプランだよ。
このモデルプランの所要時間は、
- 自転車:約3時間
- バイク・車:約2時間
です。
お昼ご飯を食べる場合は、プラス1時間くらいになると考えておいてください。
大岳(うふだき)展望台
大岳展望台は、小浜島で最も標高の高い大岳という山の頂上にあります。
標高99mある山頂からは、360度どこを見ても自然の緑と海と空の青さが広がる大絶景を眺めることができます。
観光の最初に大岳展望台で小浜島全体を見渡すことで「これから巡る島はこんな素敵な所なんだ」と、後の観光がよりワクワクしたものになったのを覚えています。
展望台までは階段を登るんだけど、辿り着くまで5~10分かかって結構疲れたよ。
でも、展望台の椅子に座って綺麗な景色を見ていたら、疲れも飛んでいったなあ。
周辺の八重山諸島の島々も見ることができ、この写真は、手前に嘉弥真(かやま)島、奥に石垣島が見えます。
- バイク・車:2分
- 自転車:6分
コーラルビーチ
コーラルビーチは小浜島の北に位置し、カナンリゾートというホテル内にある道路を進んだ場所にあります。
小浜島の穴場ビーチと言われており、私たちが行った時も3人くらいしか人がいませんでした。
綺麗な砂浜に青い海が映え、海の向こうには嘉弥真島を眺めることができます。
膝が浸かるくらいまで海に入ってみたのですが、遠浅のビーチで波も穏やかだったので思った以上に遠くまで進めました。
浅瀬で小さな魚が泳いでいて、間近で見ることができたよ。
景色を眺めたり、海に入って魚を見たりしながら、10分くらい滞在しました。
- バイク・車:2分
- 自転車:6分
石長田海岸のマングローブ林
石長田海岸は小浜島の中でも珍しくマングローブが自生する場所で、カヤックなどのアクティビティのスポットにもなっています。
階段を少し降りると、マングローブをこんなにすぐ近くで見ることができます。
根っこが特徴的ですよね。
マングローブは木の名前じゃなくて、海水と淡水が混ざり合う「汽水域」に生える植物の総称なんだよ。
ちょうど潮が引いていたので、カニや貝などを間近で見ることができました。
干潮時の夜は地元の方たちが、島タコやカニ、 貝等を獲りに集まってくる場所です。
ここでは5分くらい滞在していました。
- バイク・車:5分
- 自転車:12分
小浜集落
小浜島の中央にあるメインの集落で、赤瓦の家屋が建ち並んでいます。
集落の中を走り抜けるだけでも非日常感を味わえます。
集落内には、飲食店や民宿、小中学校、診療所などもあるよ。
私たちは、赤瓦や昔ながらの建物や集落ののどかな雰囲気に魅了されて、集落を5~10分かけてバイクで2周走りました。
平日のお昼時だったためか、地元の方の姿は見えませんでした。
- バイク・車:2分
- 自転車:4分
細埼(くばさき)の浜
白砂の砂浜がひろがり、透明な海の向こう岸には西表島・由布(ゆぶ)島が見えます。
海に誰も入っていないためか、コーラルビーチよりも砂浜や海が綺麗に見えました。
細崎の浜では、浅瀬にいる魚を眺めたり、景色を堪能しながら10分くらい過ごしました。
- バイク・車:5分
- 自転車:12分
シュガーロード
サトウキビ畑や牧草地が両サイドに広がる1本道になっています。
小浜島のシンボルともいえる有名なスポットで、「シュガーロード」という名前はサトウキビ畑が広がる景色から付けられました。
牧草地には牛が飼育されていました。
路肩に自転車を停めて牛を眺めている方もいましたよ。
緑のサトウキビ畑とまっすぐ伸びる1本道、青空のコントラストに圧倒されました。
何より、自然を感じながら1本道をバイクで走るのは、最高に気持ちよかったよ。
バイクで少しゆっくり走りながら、2分くらいで駆け抜けました。
- バイク・車:6分
- 自転車:17分
まとめ
- 小浜島へのアクセスする手段はフェリーのみ
- 天気のいい日は、レンタバイクが1番おすすめ
- モデルコースに沿った所要時間は、自転車だと3時間、バイクや車だと2時間
- 始めに大岳展望台から小浜島の景色を一望すると、後の観光のワクワク感がアップ
小浜島の絵に描いたような自然の広がる風景と、のどかな雰囲気に触れて、ここに来れて良かったと感じました。
このモデルコースを回りながら小浜島を堪能してください。
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