道東へ旅行を考えているあなた!
釧路(くしろ)市に寄ってみませんか?
釧路市は、かつて13年連続で年間水揚げ量日本一を記録したこともある大きな港がある町なんです。
釧路港が開かれたのは1899年であり、120年以上の長い歴史がある港です。
夏はイカが多く、秋~冬にかけてはサンマやシシャモ、キンキなどがよく獲れる!
キンキは、北海道では「メンメ」と呼ばれているよ。
そんな釧路の夏といえば、《くしろ港まつり》です。
今年で第75回を迎えるこの祭りは、地元では誰もが知る夏のビッグイベント!
わたしも上京するまでは毎年、参加していました。
家族や友だち、好きな人とも出かけた思い出のお祭りです♪
今年、夏の風物詩である港まつりが3年ぶりに帰ってきました。
見どころやローカルフードを知って、お祭りを楽しみましょう!
港まつりとは
《くしろ港まつり》の始まりは、1948年に開催された「釧路港開港50年港まつり」。
戦後の釧路の復興を祈願する市民によって開かれたものです。
また、遠くから船に乗って釧路港を訪れる船員さんたちを慰問するという目的もありました。
ですから、花火大会やダンスパーティー、小中学生を対象とした船舶見学など、釧路市内外の人々が楽しめる催しがたくさん行われたのです!
地元の有志によって開かれたというのですから、驚きですよね。
今では3つの大きなパレードを中心に、釧路港舟漕ぎ大会や歩行者天国などの各イベントが行われる形へと変化していますが、市民が参加して盛り上げていこう!というところは変わっていませんね。
見どころ
3大パレードを楽しむべし!
港まつりの見どころは、大きな3つのパレード!
それぞれのパレードに市民が参加し、釧路のメインストリートである北大通を練り歩きます。
普段は人通りの少ない大通りですが、《港まつり》開催中は人々が釧路に対する熱い思いとともに集結し、熱気に包まれます。
(2022年度は感染対策として規模縮小のため、北大通ではなく、耐震・旅客船ターミナルでの実施となります。)
大漁ばやし
「大漁ばやし」は、港町である釧路ならではのパレードです。
釧路港の大漁を祈願しながら、男の人たちが船を模した山車を力強く引いていきます。
山車の上では法被を着た女性が太鼓をたたいて、かっこいいんですよ。
一度でいいから、あの舞台に立ってみたいと憧れたものです。
日が落ちてからの「大漁ばやし」は、山車の明かりが釧路の人々の明るさやたくましさを照らし出して迫力満点!
ぜひ、漁師町の熱気を感じてください。
市民踊り
釧路市内外のさまざまな団体が色とりどりの浴衣を着て、【新港まつり音頭】や【魚がし音頭】などを踊り歩くパレードです。
踊りとしては、盆踊りに近いイメージです。
病院や銀行、企業などに所属する総勢2000人以上がずらりと並び、夏の釧路を活気づけます!
子どものころ、父の職場の人たちと、その場の雰囲気で一緒に歩かせてもらったことがあります。
当時は踊りもよくわからずにただ歩くだけでしたが、今でも音頭を聞くたびにあたたかな光景が鮮明によみがえる大切な思い出です。
市民踊りに参加できなくても、沿道で楽しめるのが「市民踊りパレード」の魅力です。
知らない人同士が笑いあったり手を振ったりと、お祭りならではの盛り上がりを感じられますよ。(2022年度、このパレードは行われません。)
音楽
「音楽パレード」では、市内の小中学校の吹奏楽部などが演奏を披露します。
日頃、学校やクラブなどで練習をしている子どもたちにとって、《港まつり》は演奏を披露する大きな舞台の一つです。
ステージに立つ子どもたちと、それを見守る保護者や町の人々のドキドキやわくわくが北大通に溢れます。
子どもたちの一生懸命な姿は、感動しますよね。
知っている子どもがいなくても“頑張れ~!”と応援したくなるので、ふしぎです。
露店では〇〇を食べるべし!
お祭りといえば、やはり露店ではないでしょうか。
《港まつり》は釧路最大のお祭りであるため、約100店舗ほどが軒を連ね、たくさんの人々で賑わいます。
ここでは、ぜひ食べていただきたい釧路のローカルフードをご紹介します。
食べ歩きは、お祭りの醍醐味ですよね。
砂糖をまぶす!“フレンチドッグ”
わたしが最もおすすめしたいのは、「フレンチドッグ」です。
アメリカンドッグにケチャップやマスタードをかけるのではなく、砂糖をまぶして食べるのが釧路流!
テレビなどで取り上げられることがあるので知っている人もいるかもしれませんが、釧路地方のローカルフードなんです。
「え…砂糖をつけるの?美味しいの?」と思った方!
釧路のお祭りに来た記念だと思って、ぜひ食べてみてください。
ウインナーと生地、砂糖のバランスの取れたあまじょっぱさの虜になりますよ。
新鮮な海の幸!“炉端焼き”
釧路では、「炉端(ろばた)焼き」というものが有名です。
こちらもよくテレビなどで取り上げられているので、聞いたことがあるかもしれませんね。
「炉端焼き」とは、お店の人が囲炉裏(いろり)で魚介類や野菜などを焼いて、提供してくれる日本料理です。
“新鮮な魚介類や旬の野菜を焼きたての状態で食べてもらいたい”という、浜っ子のサービス精神が感じられる一品ですね。
諸説あるのですが、「炉端焼き」も釧路発祥なんです。
食べ歩きをするお祭りでは、ホタテやカキ、串焼きがパクパクっと頬張れて食べやすいですよ。
ちなみに、釧路で串焼きといえば、使っているお肉は豚肉です!
焼き鳥と書かれていても、豚串が出てくることが多いので、苦手な方は確認してから注文してくださいね。
みんな大好き!“ザンギ”
「ザンギ」とは、鶏肉に醬油ベースの下味をしっかりとつけて、衣にくぐらせて揚げたもの。
釧路の歓楽街にあるお店が鶏一羽をぶつ切りにして唐揚げにしたのがはじまりで、その後で全道に広がっていった釧路のソウルフードです。
一般的な“唐揚げ”と似ていますが、「ザンギ」は一つひとつが大きく、味が濃いのが特徴です。
地元では、“ザンギでくしろを盛り上げ隊”として「くしろザンギ推進協議会」が設置されたり、ザンギを模した【ザンギリ侍】というゆるキャラが存在したりするほど、愛されている食べ物なんです。
釧路でご当地グランプリが開催されたときには、“くしろザンギ王決定戦”なるものが開かれるほどいろいろなお店が出店しているので、ぜひ食べ比べてみてください!
会場について
基本情報
【開催日】2022年8月6日(土)~7日(日)
【会 場】耐震・旅客船ターミナル
〒085-0017 北海道釧路市幸町4-1
【問い合わせ】くしろ港まつり会(釧路市港湾振興課)
〒084-0914 釧路市西港1-100-17
☎0154-53-3371
JR釧路駅から徒歩15分(1.2km)。
駅からは大きな通りが1本伸びているだけなので、わかりやすい!
インフォメーション
道に迷った!迷子がいた!落とし物を拾った!など、人が大勢集まるイベントにトラブルはつきものですよね。
しかし、当日は本部となるようなインフォメーションは設置されません。
なにか困ったことがあれば、会場出入口や会場内にいるスタッフへ声をかけましょう。
水色のジャケットが目印です!
また、自分が会場のどのあたりにいるのかわからなくなったら、耐震・旅客船ターミナルに沿って流れる釧路川に出るといいですよ!
川に向かって左側に“幣舞橋(ぬさまいばし)”という大きな橋があるので、それを目印にするとだいたいの所在が把握できます。
わたしは方向音痴なので、よくこの手法で迷子になるのを未然に防いでいます!
トイレ
問い合わせ先である「くしろ港まつり会」では、常設のトイレとして以下の施設を推奨しています。
■観光国際交流センター
このほかにも、わたしの経験では「MOO」という観光施設が使えます。
JR釧路駅から北大通を通って会場に向かうと、道沿いにコンビニやホテルもいくつかありますので、緊急の場合のみ活用しましょう。
また、会場内には仮設トイレも設置されていますよ。
防寒具を用意しておこう
にぎやかで楽しい《くしろ港まつり》に参加するにあたって、気をつけてほしいことがあります。
それは、気温です!
釧路は、“日本の避暑地”と言われるほど涼しい気候の地域です。
8月でも最高気温が25℃を超える日は珍しく、最低気温の平均は16℃前後しかありません。
特に夜は涼しいを通り越して、寒い日も!
体温調節のしやすい服装で出かけましょう。
わたしは貼れるタイプのカイロを鞄に忍ばせてますよ。
想像以上に寒くて、ぜんぜん楽しめなかった…という悲しいことにならないように防寒対策をしっかりしてくださいね。
まとめ
・見どころは、「大漁ばやし」「市民踊り」「音楽パレード」の3つのパレード
・露店では、ローカルフードを楽しもう
・今年は北大通ではなく、耐震・旅客船ターミナルでの開催
・困ったことがあれば、水色のジャケットを着たスタッフまで
・トイレはターミナルと国際交流センターの他に、会場内の仮設のものが使用できる
・涼しい釧路の夏は、しっかりと防寒対策
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