愛知県豊田市にある香嵐渓(こうらんけい)は、日本でも有数の紅葉の美しい観光地です。
香嵐渓のある足助(あすけ)には、紅葉以外にもたくさんみどころがあるのはご存じですか?
秋以外に行っても見るところはあるの?
紅葉シーズンはすごく混むから、すいてるときにのんびり楽しみたい
この記事では、紅葉じゃない季節でも楽しめる香嵐渓、足助を紹介します。
また、中馬(ちゅうま)のおひなさんについてもとりあげます。
紅葉で有名な香嵐渓
香嵐渓はアクセスの悪い山の中にあるにもかかわらず、秋には毎年40万人以上が訪れる紅葉で有名な観光スポットです。
11月に4000本ものもみじがいっせいに紅葉し、山一帯が美しく赤やオレンジ色に染まります。
紅葉のライトアップは幻想的だよ!
今年は新型コロナウイルス流行のため残念ながらライトアップは中止されましたが、毎年この美しい紅葉をみるために多くの方が全国から押し寄せます。
そのため道は大渋滞し、せっかく美しい自然の中に来たのに人が多すぎて疲れ果ててしまう方も多くみえます。
そんな方に私はあえてオフシーズンに行くことをおススメします。
三州足助屋敷(さんしゅうあすけやしき)
香嵐渓の中にある「三州足助屋敷」は、昔の山の暮らしを再現した体験型の施設です。
川沿いに昔懐かしい作りの民家が立ち並んでいて、まるで小さな集落のような施設です。
かやぶきの屋根の家や立派な木造の家に入り、昔ながらの生活や、ものづくりをしている様子を見ることができます。
足もとを見るとニワトリが散歩していたり、牛小屋があったり、ワラや竹で工芸品を作っている人もいて、のんびりとしながらも丁寧に生活する日本の山村文化がのぞき見できます。
昔の山村はこんな感じだったんだ。
11種類もの手仕事が見学でき、子供たちや若い人の目には新鮮に映るのではないでしょうか?
おじいちゃんやおばあちゃんを連れて行けば「懐かしい」と喜ばれること間違いありません!
小さいながらも世代をこえて楽しめる、そんな施設です。
休館日:毎週木曜日(木曜が祝日の場合は翌日の金曜)
年末年始(12/22~1/2)
入館料:大人(300円)小、中、高校生 (100円) 障害者(半額)
三州足助屋敷公式ホームページ
香嵐渓の自然
紅葉が有名な香嵐渓ですが、3月はカタクリの花やニリンソウ、シャガ、ホウチャクソウ、ヤマルリソウなど、さまざまな野草を見ることができます。
香嵐渓は毎年たくさんの観光客が訪れることもあり、散策する道がきれいに整備されています。
ところどころにゴミ箱が置いてありますが、景観をそこなわないように木でできています。
細かいところまで気をくばっているんだね。
ところどころ休憩ができる場所がもうけられているため、お弁当をもってゆっくり散策するのにはもってこいの場所です。
秋以外はすごくすいているので、あえてオフシーズンに訪れるのはおススメです!!
とくに新緑の季節はきれいですよ!!
足助の古い町並み
もうひとつの見どころは「足助の町並み」です。
香嵐渓から大きい道をはさんだ反対側に「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定された古い町並みがあります。
この地域は、尾張、三河と伊那街道(いなかいどう)の中継地として栄えた場所です。
そのため江戸時代後期に建築された家が多く残っており、白い漆喰の壁の町屋や街道脇に小道があり、三州足助屋敷とはまた違った昔へタイムトリップできます。
三州足助屋敷が昔の山村の生活、足助の町並みは昔の町の生活といった感じでしょうか。
散策していると、町の住人同士があいさつしたり、軒先で野菜が売られていたり、古き良き時代の日本の雰囲気にあふれています。
町自体は小さいのですが、細い小道に入ってみると、冒険をしているようなわくわく感があって楽しいですよ!
思わずたくさん写真を撮ってしまいました!!
今回あえて残念だったのは、平日に行ったので静かすぎてイベントはいっさいやっていなかったことです。
写真を撮るのには最適でしたが、物足りなく感じる方もいるかもしれません。
中馬のおひなさん
もう少しにぎやかな時に行きたい方は、春先に中馬(ちゅうま)のおひなさんというイベントがおこなわれますので、その頃を狙って行ってみてください。
2021年は2月13日(土)~3月14日(日)に開催されます。
中馬というのは、江戸時代に伊那街道へ荷物を運搬していた人のことを言います。
このエリアを中馬街道と呼び、さまざまな種類のおひなさまや、つるし飾りが店頭や玄関先に飾られて、見てまわれます。
街中を散策しながらお雛様をみてまわれますので、密になる心配もなく楽しめるでしょう。
おひなさまが飾ってあるだけじゃなく、スタンプラリーや土びなの絵付け体験、がんどうと呼ばれるお子さまがお菓子をもらえるイベントなど、盛りだくさんです。
私個人的には、中京大生の演舞「よさこいパレード」が開催される2月28日に行きたいと思っています。
時間:10:00-16:00(お店、家によります)【イベント】
- スタンプラリー:平日先着30名、土日先着50名
- 土びな絵付け実演:体験:2月20日、21日、27日、28日、3月6日、7日
- がんどう:2月13日
- 新田町商店街のがんどう:2月14日、21日、28日、3月7日
- よさこいパレード:2月28日
足助八幡宮(あすけはちまんぐう)
足助八幡宮は、足にご利益がある神社です。
旅や交通の守護神として知られています。
673年に創建され、国の重要文化財にも指定されています。
神社の境内には石でできたぞうりと、石碑があり、足の形をした絵馬がたくさんかけらています。
伊那街道の中継地だっただけあって、ここで足の疲れを癒やし、残りの旅の道中の安全を祈ったことがうかがえます。
足助に来た際はぜひ立ち寄ってみてください!!
アクセス・駐車場
香嵐渓、足助に行くには車が便利です。
東海環状自動車道勘八ICで降りて、国道153号線を足助方面に13キロで到着します。
駐車場は紅葉のシーズンは1日1台1000円ですが、オフシーズンは500円から300円です。
民間の駐車場は300円のところがありますが、少し分かりづらい場所にあったり、狭いところにあったりします。
香嵐渓側の駐車場は500円のところが多いのですが、足助の町の中にある足助中央駐車場は400円ですので、そちらに止めるのをおススメします。
まとめ
- 香嵐渓で有名な足助はオフシーズンも見どころたくさん
- 三州足助屋敷は昔の山村の生活をのぞき見できる
- 香嵐渓の春はいろんな野草を観察できる
- 足助の古い町並みは古き良き日本を感じられる
- 中馬のおひなさんではお雛様をみながら町を散策できる
- 足助八幡宮は足にご利益のある神社
香嵐渓、足助は豊かな自然に加え、昔ながらの生活や建物が見られるおもしろいところです。
自然と一緒に楽しめるので、ぜひ遊びにいってみてくださいね!!
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