大谷は歴史と神秘的な地下空間と冒険のできる魅力あふれる街!

関東エリア

大谷資料館栃木県宇都宮市の中心地から西に車で約30分のところに、栃木県特産の「大谷石」の採掘場で有名な、大谷町があります。

町全体が大谷石の採掘場であり、宇都宮を代表する観光地です

「石の里」と言われているように、「大谷石」によって発展してきた大谷町には特産の「大谷石」で出来ている仏像や観音様や「大谷石」と加工して作られたカエルなどがあります。

大谷のシンボルとして小学校の遠足で訪れたことはあるのですが、地元の人達が地域の活性化を目指してオシャレなお店やアクティビティーがあると話題になっているので、久しぶりに訪れたので紹介します。

 

大谷石に包まれた街の石像

街の特産の大谷石とは、約2000万年前の海底火山の噴火により火山灰が堆積してできた凝灰岩で、緑色の鉱物を含んでいて独特な色合いの暖かみのある肌合いが特徴的で加工がしやすいことからいろいろな石像が作られています。

大谷のシンボル「平和観音」

大谷の街に入ってすぐの宇都宮県立自然公園内に「大谷公園」があります、露天掘りによって切り開かれた採石場跡の大谷石の岩肌に直接彫られた高さ約27mの「平和観音」は、周囲に生えている松や広葉樹の自然と独特の雰囲気をかもし出している公園です。

「平和観音」は戦没者の慰霊と世界の平和を願って昭和29年に完成し、昭和31年に公園として開園しました。

「平和観音」はとても穏やかな顔をしていますが、高さ27mもあるせいか迫力があります。

観音様の後ろには階段があり、急ですが手すりの付いている階段を上ると展望台になっていて、大谷の街を一望できるビュースポットとなっています。

展望台に上ると観音様の穏やかな顔が間近に見られるので癒されます。

その他公園内には、「慰霊塔」・「天狗の投石」・「スルス岩」・「親子がえる」などの奇岩が点在しています。

 

その中で、「親子がえる」には、昔蜂の大群が住みつき住民を苦しめているという話を耳にした僧侶が住民を助けようと21日間の苦行をして観音様を作りあげました。
その時、蜂の大群がこの村に攻めてきましたが、どこからともなく「親子がえる」が現れ岩肌にしがみつき蜂の大群と戦い身をていして住民を守ったと言われています。
それ以来住民はカエルに感謝をして、地守神様として大切にされたと言い伝えられています。

 

 

この説明を見て、大谷のお土産の代表として大谷石で加工してある「カエル」が有名なのですが、なぜ「カエル」なのか不思議だったのです。

その理由がわかって良かったです

 

日本最古の石仏観音

「平和観音」から歩いてすぐのところにある「大谷寺」は洞窟に包まれるように建てられた、国の特別史跡指定の千手観音(大谷観音)を本尊とする、平安初期に開かれた歴史のあるお寺です。

本堂内は自然の岩肌に彫られた本尊の千手観音と「釈迦三尊」「薬師三尊」「阿弥陀三尊」の10体の石仏が彫られていて、千手観音は弘法大師により作られたとされていて、日本最古の石仏と言われています。

本尊の千手観音は4mあり、その大きさに驚きますし穏やかな顔立ちが心が安らぎます。

住所   栃木県宇都宮市大谷町1198
電話    028-652-0128
拝観時間 8:30~17:00(季節により変動あり)
休館日  木曜日(毎年12月21日~31日)
料金   大人500円 中人200円 小人100円

地底探索

大谷資料館

大谷寺から600mの所に大谷石の地下採石場跡に「大谷資料館」があります。

一般の人の目には触れる事のなかった地下採掘場跡は、深さ30m、広さ2万平方mと広く、大正8年の手掘りの時の堀跡から昭和34年以降、昭和61年までの機械化された堀跡の違いを岩肌で見る事ができる巨大な地下空間の大谷石の歴史を学べる資料館です。

坑内の平均気温は8℃と真夏でも冷蔵庫に入っているような寒さなので、夏に見学するときには
一枚羽織るものがないと凍えてしまいます。

 

体の芯から冷えますよ。

階段を下りて行くと、地下に巨大な石の空間がライトアップされていて、とても神秘的な空間が広がっています。

 

 

この神秘的な空間を利用して、映画やドラマ・ミュージックビデオなどのロケ地として使用されています。

その他、コンサートや演劇・地下の教会では結婚式も挙げられます。
地下の教会は地上からの光が十字架に帯となって降り注いでいるので、言葉にできないくらいに神秘的な教会です。

大谷地底湖探索

大谷に拠点を置く、「OHYA  UNDERGROUND」が開催している、今話題のアクティビティーで、
普段は立ち入り禁止のエリアの大谷採掘場跡地での「真の暗闇体験」「地下クルージング」「地下空間探索」などのここでしかできない体験をさせてくれるツアーです。

今は使われなくなった地下の採掘場跡に流れ込んだ雨水で出来た地底湖を、ガイドさんの指示のもと南北2キロ、東西1キロに点在している横穴を、ラフティングボートに乗って進んで行くもので、

天井が高くなったり、低くなったり、かがまなくては通れない場所もあるそうです。
水をたたえた地底湖はとても静かで不思議な空間が広がっているそうです。

住所 栃木県宇都宮市大谷1240  OHYA BESE
電話 028-678-8657

まとめ

 

石の里ならではの「平和観音」の穏やかな顔で癒され、大きさに驚きます。
「親子がえる」の説明の看板を見て、大谷を代表するお土産が「カエル」の置物なのを初めて知りました。
「大谷寺」は洞窟に囲まれた山の中にひっそりとたたずむお寺で、日本最古の石仏は圧巻です。
地底湖探検」で普段は立ち入りのできない場所で、冒険をして非日常の体験ができます。

大谷の街は、時代の流れと共に観光客が減りましたが、地域の皆さんの努力で再開発がされて、キレイなお店も増え、普段は入れないような場所のアクティビティーが出来る魅力のある街になっていました。

観光で栃木に訪れて際には、この大谷地区にも足を延ばして頂いて「石の里」を訪れてみてはいかがでしょうか。

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