釧路の花火大会といえば、「釧路大漁どんぱく花火大会」、通称『どんぱく』。
夜空に“どんっ!”と響きながら広がる花火を観ながら、美味しいものを“ぱくっ!”っと食べるのが、このお祭りの名前の由来です。
秋の澄んだ空気に映える満開の花火と美味しい海の幸を楽しめる地元の一大イベントで、毎年たくさんの人でにぎわいます。
家族とも好きな人とも行った思い出の花火大会です!!
見どころやちょっとした穴場スポットを知って、『どんぱく』を楽しみましょう。
そして、秋の釧路の魅力を感じていただけたら、うれしいです。
花火
『どんぱく』の花火は3つのプログラムから構成されます。
それぞれのプログラムでBGMがかかり、曲に合わせてさまざまな花火が打ち上げられられるんです。
音楽と花火の融合が楽しめるのも、『どんぱく』の魅力。
花火は一般的な形のものから、こじんまり開くもの、ハートやニコちゃんなど形が浮かび上がるものなど種類が豊富なので、最後まで飽きずに楽しむことができます。
「ナイアガラ」という、約150mにわたって釧路川に降り注ぐ花火も圧巻です。
そして、一番の見どころは道内最大の花火である「三尺玉」。
『どんぱく』のフィナーレを飾るこの花火は開花直径が550mにもなるといわれており、打ち上げられる大きさも音も桁違いです。
花火の音しか聞こえない我が家ですが、三尺玉だけは打ち上げられたことがはっきりとわかるほど!
夜空いっぱいに広がる特大の花火をお楽しみください。
旬の食材を楽しもう
炉端焼き
新鮮な食材を炭火で焼いて提供してくれる「炉端(ろばた)焼き」は、釧路発祥ともいわれるローカルフード。
普段は炉端専門のお店だけでなく、岸壁に設置されているテントでも楽しめます。
炉端焼きで楽しめるのは、新鮮な海の幸。
釧路は太平洋に面した港町なので魚介類が美味しいんです。
秋はイワシや秋鮭、サバなどが旬を迎えます。
今年は不漁と言われていますが、サンマやイカも絶品!
お祭りでは出店もありますから、気軽に立ち寄ってみてくださいね。
例年、国際交流センター前の広場に出店されます。
クジラ
「クジラ」を食べたことはありますか?
食材としてなかなか出会わないクジラですが、釧路は捕鯨(ほげい)が行われる地域ですから、スーパーなどでも見かけることがあります。
小学校の給食などにも登場するくらい身近な存在なんです!
せっかく釧路に来たのなら、特産であるクジラをぜひ食べてみてください。
屋台では竜田揚げで売られていることが多いのですが、あまりクセもなく、あっさりしていて美味しいんですよ。
どんぱくの開催情報
日 時:毎年9月上旬の土曜日
※荒天の場合は、開催日の翌日に順延
2022年度は、9月10日(土) 19:00からです。
打ち上げ時間は約50分間!
場 所:釧路川河口付近
打上げ本数:約10,000発
駐 車 場:なし
問い合わせ:北海道新聞 釧路支社 事業担当
電 話:0154-31-2728
※当日の開催可否については専用ダイヤル(050-3665-9647)
花火を観るおすすめスポット
花火が打ち上げられる河口付近の河川敷は屋台などで大混雑します。
このご時世ですから、少しでも人との距離が保てる場所で花火を楽しみたいですよね。
ここでは花火がきれいに見えたり比較的人が少なかったりする穴場スポットをご紹介します!
久寿里橋
河口付近で打ち上げられる花火は幣舞橋(ぬさまいばし)からの眺めが最高なのですが、当日は立ち止まっての観覧が禁止です。
そこでおすすめなのが、河口から数えて2本目にかかる久寿里橋(くすりばし)。
幣舞橋から600mほどの距離にあり、ゆっくり歩いても10分かかりません。
河川敷を歩いていくので、会場のにぎやかさを感じながら、散歩感覚で移動することができますよ。
ライトアップされたMOOと河川敷に並ぶ街灯がロマンチックな雰囲気を演出!
打ち上げ場所まで見通すことができるので、夜空に広がる花火が水面にも映しだされてとてもきれいです。
宿泊ホテル
『どんぱく』の花火を観られるホテルがあるんです!
泊っている部屋が観覧の特等席なんて、憧れますよね。
以下のホテルはどちらも会場から近く、歩いて数分の距離にあるよ。
住所:〒085-0016 北海道釧路市錦町3-7
電話:0154-31-4111
住所:〒085-0015 北海道釧路市北大通2-1
電話:0154-31-5489
米町公園
米町(よねまち)公園は高台にあり、釧路の街を一望できます。
会場からは遠いですが、花火が打ち上げられる河口付近もすべて見渡せるので、花火を観るには最高の立地です。
歴史公園と指定されているので、きれいに整備されており、駐車場やトイレもあって安心。
展望台のある素敵な公園です。
公園そのものは広すぎず、一番低いところからでも十分花火を楽しめます。
坂に面しており、段々になっているので、ソーシャルディスタンスが取りやすく、ぎゅうぎゅうになるほどは込み合いません。
「〇段目にいるよ~」など自分の位置を伝えやすいから、待ち合わせにもぴったり。
また、展望台の最上部からの眺めは、本当にすばらしいものです!
マイナスポイントとしては会場から離れているので、お祭りの雰囲気は味わえないことです。
音楽は聞こえないですし、屋台などもありません。
美味しいものは花火が始まる前にぱくぱくっと食べて腹ごしらえをしてから、打ち上げ時間に合わせて移動するのがよいでしょう。
〒085-0842 釧路市米町1丁目2
幣舞橋からは1.4kmあり、徒歩だと20分ほどかかります。
道のりは平坦ですが、夜だと暗いのでバスを使うのがおすすめです。釧路駅から「(1)番 たくぼく循環線」に乗ると、米町公園のバス停で下車できます。
外回りと内回りがありますが、内回りの方が早いですよ。
防寒対策
道東の9月は台風の心配もほとんどなく、天気の良い日が多いです。
花火大会にはうってつけの時期ですが、気温には注意してください!
釧路の9月は最高気温が18度前後、最低気温では12℃前後と大変肌寒いです。
朝晩は特に冷え込みます。
関東でいうと11月くらいの気温ですので、寒暖差で風を引いてしまわないように、防寒対策は忘れずにしましょう。
薄手のダウンジャケットを着ている方もよく見かけます。
“まだ9月”と思うかもしれませんが、コンパクトに持ち運べる商品もありますので、いざというときのためにキャリーケースのすみっこに入れておくといいですね。
背中にカイロを貼ったり、首にストールなどを巻いたりするのもおすすめですよ。
花火は立ち止まったり座ったりして観ることが多いので、余計寒く感じます。
ぜひ、あたたかい格好で花火や食を楽しんでくださいね。
まとめ
・花火の見どころは、道内最大の三尺玉
・「炉端焼き」で、旬な海の幸を堪能
・「クジラ」料理にも挑戦
・久寿里橋と米町公園は花火がきれいに観られるスポット
・花火が客室から観られるホテルもある
・防寒対策をしっかりとする
道東の秋を五感で感じて満喫してくださいね!
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